その理由は、トヨタが独自に開発、製造しているターボチャージャーにあるといいます。
通常、ターボチャージャーは、それ専業のサプライヤーが製造することが多いのですが、新しいディーゼルエンジンにおいてもこれまでと同様に、トヨタは自社で組み立てる内製ターボにこだわっています。
その理由は、エンジンとのマッチングを徹底的に実現するためといいます。
今回の新型クリーンディーゼルにおいては、低速から高速まで全域でレスポンスを向上させることで、ドライバビリティをよくするだけでなく、燃焼ポテンシャルを最大化することが狙いでした。
そのために、タービンホイール(排気側)やインペラー(吸気側)それぞれの羽根の形状を追求、切削インペラーについては完全内製を実現しているほどです。
そうして独自に小型のワイドレンジターボ『CT8DV』を生み出した結果、発進加速において従来の3.0リッターディーゼルに対して53%もの向上を果たしたといいます。
実際、国内の市街地走行においてもターボラグをほとんど感じることのない、ライバルを圧倒する発進性能を実現しているのです。