新競技が発明!? ゲームみたいに点が出る次世代ドリフト競技

セクター1は……9.9点。セクター2はきれいに決まったんじゃないの? 15.2点! 次のセクターは……。ちょっとこれは新感覚なんじゃないでしょうか? 車載映像を見ていると、まるでゲーム感覚。通過したセクターごとに点が出てきます。

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これ、なにかっていうと『ドリフト天国ビデオ vo.96』で行われた「第1回峠ドリフトグランプリ」です。その中身は、ドリフト競技「D1グランプリ」で使われている機械審査システム「DOSS」を活用して、峠道でやったドリフト競技なんですね。

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まぁ、エスケープゾーンがない峠道を猛スピードで走るっていうとラリーみたいなんですが、ラリーとちがうのは、ドリフト競技用の審査システムを使っているので、速さ以外にも「振り返しの鋭さ」や「ドリフトアングルの大きさ」「姿勢の安定性」なんていう要素が採点の対象になるわけです。そうやって総合的に走りを採点して得点が出る。

 

それとラリーほど長丁場じゃないので、アタックを1本ずつじっくり見ても楽しめます。「あ、フラついた」とか「やっぱりこういうところは4WDが速いな」なんて見ていてもなんとなくわかるところもいいですね。ラリーより見ていてわかりやすく、ドリフトよりスリリングで、ラリーとドリフトの中間っていうところでしょうか。で、それを映像で見ると、まるでゲームのような感覚。

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面白かったのは、FR車、FF車、4WD車と、ぜんぜん駆動方式のちがう車両が参加しているんですが、意外と点数が近い。FR車は4WD車ほど速くないけどドリフトがきれいに決まるし、4WD車は速いけど角度が浅い。そんな感じで点数的にバランスがとれるんですね。マーチがそれに近い点をとってる理由はわからないけど。けっこう駆動方式を問わず戦える競技かもしれません。

 

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これはちょっと新しい競技といえるんじゃないでしょうか? 今回は群馬サイクルスポーツセンターでやったけれど、GPSが受信できるところならどこでもできるそうなので、サーキットでやるとか、公道を閉鎖してやったりすることも可能みたいです。

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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