サスペンションのチューニング(ダンパーの減衰力やバネレートの見直し)やブレーキ性能の強化なども分かりますが、リヤのトレッドを10mm拡大することで高速道路やワインディングなどでの安定性を高める、という内容はマイナーチェンジではあまりないもの。
マイナーチェンジのお色直しでサイズが変わることがあっても、「デザイン代(しろ)」の都合であることが多く、リヤのトレッド拡大で走行安定性の向上を図るというのはあまり聞きません。
さらに、ブレーキディスクサイズを15インチにするとともに、キャリパーピストン径、マスターパワーシリンダー径も拡大することで、ブレーキ性能を向上させているのも朗報。
ほかにも、「電子制御パーキングブレーキ」をはじめ、エンジンサウンドを演出する「アクティブサウンドコントロール」や静粛性を高める「アクティブノイズコントロール」など、今どきの装備も搭載されます。
安全装備も強化され、30km/h以下での追突防止を支援する「シティブレーキアクティブシステム」をはじめ、「サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)」と「前席用i-サイドエアバッグシステム(容量変化タイプ)」をセットにした「あんしんパッケージ」を設定(「α」にメーカーオプション設定、「α・Master label」に標準装備)。
ほかの装備も充実していて、電子制御パーキングブレーキの採用やコンソールボックス内蔵アームレストの追加、「プッシュエンジンスタート/ストップスイッチ」も採用されます。
さらに、静電式タッチパネルを採用した「Hondaインターナビ+リンクアップフリー+ETC車載器」をメーカーオプションで用意し、360Wアンプと7スピーカーにより迫力と臨場感のあるサウンドを実現する「ハイパワーサウンドシステム」も同時に設定。
ボディカラーでは、「プレミアムベルベットパープル・パール」、2トーンカラースタイルに「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」と「ブラックルーフ」の組合せが新たに用意されます。
よりスポーティな走りが期待できる新型CR-Zの価格ですが、αが270万円、α・Master labelが285万円、α・Master label 2トーンカラースタイルが292万200円で、CVT/6MTともに同額です。
(塚田勝弘)