ファニーフェイスのN-ONEの戦闘力をアップ
N-ONE Modulo Xはプチニュルブルクリンクと呼ばれている群馬サイクルスポーツ内のコースでのインプレッションです。
ノーマルのN-ONEより全高が65mm下がったターボLOWDOWNがベースのN-ONE Modulo Xですが、室内空間に圧迫感は感じません。
CVTを専用セッティングされたSレンジにして走り出すと、エンジン回転数の伸びが鋭く、あっという間に加速していきます。スピードに乗るのも速いですが、専用パッドによって制動力が強化されたブレーキによってコーナーの入口でしっかりと減速できます。
フロントヘビーのFFであるN-ONE Modulo Xですが、専用のサスペンションやエアロパーツの効果でフロントだけでなく、リアにもしっかりと荷重がかかります。特にコーナリング時リアのアウト側のタイヤのグリップのインフォメーションがドライバーにしっかりと伝わってくるので、アクセルを開けるタイミングが良くわかります。
プチニュルブルクリンクと呼ばれるタフなコースですが、N-ONE Modulo Xの収束の速いフラットな乗り心地とコーナリング時の安定感はエンジンパワーがもっとほしい!と思うほど攻めることができます。
モデユーロのコンセプトである誰にでも運転する楽しさを味わうことを実現し、しかも速く走れるのはさすがコンプリートカーと思わず唸るほどの仕様でした。
Modulo Xに乗るとチューニングというのは強化ではなく、バランスを整えることだということが認識することができますよ。
(文:萩原文博/写真:小林和久)