ホンダ純正のコンプリートカー「Modulo X」チューニングとは調律だ!

ファニーフェイスのN-ONEの戦闘力をアップ

N-ONE Modulo Xはプチニュルブルクリンクと呼ばれている群馬サイクルスポーツ内のコースでのインプレッションです。

ノーマルのN-ONEより全高が65mm下がったターボLOWDOWNがベースのN-ONE Modulo Xですが、室内空間に圧迫感は感じません。

CVTを専用セッティングされたSレンジにして走り出すと、エンジン回転数の伸びが鋭く、あっという間に加速していきます。スピードに乗るのも速いですが、専用パッドによって制動力が強化されたブレーキによってコーナーの入口でしっかりと減速できます。

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フロントヘビーのFFであるN-ONE Modulo Xですが、専用のサスペンションやエアロパーツの効果でフロントだけでなく、リアにもしっかりと荷重がかかります。特にコーナリング時リアのアウト側のタイヤのグリップのインフォメーションがドライバーにしっかりと伝わってくるので、アクセルを開けるタイミングが良くわかります。

プチニュルブルクリンクと呼ばれるタフなコースですが、N-ONE Modulo Xの収束の速いフラットな乗り心地とコーナリング時の安定感はエンジンパワーがもっとほしい!と思うほど攻めることができます。

モデユーロのコンセプトである誰にでも運転する楽しさを味わうことを実現し、しかも速く走れるのはさすがコンプリートカーと思わず唸るほどの仕様でした。

Modulo Xに乗るとチューニングというのは強化ではなく、バランスを整えることだということが認識することができますよ。

(文:萩原文博/写真:小林和久)

この記事の著者

萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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