トヨタが政府の規制緩和でFCV発売を年内繰上げか?

経産省が5月30日付けで「燃料電池自動車の普及促進策」を打ち出しました。 

これは、FCVの本格普及に向けた準備の一環として、水素及びFCVに関する「世界技術規則」を国内基準として取り込むもの。

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経産省によると、水素及びFCVに使用される圧力容器関連の基準を国際基準に合わせることにより事実上の規制緩和となり、FCVの普及促進が期待出来るとしています。 

具体的には高圧ガス保安法の省令を改め、1回で補給できる水素の圧力上限を約700気圧から875気圧まで高めるもので、水素タンクの容量拡大に繋がることから航続距離が20%増となるそう。 

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同省は政府の成長戦略を受けて2016年に安全審査を国際基準に揃え、日本製FCVを海外に輸出し易くする考え。 

またFCV普及を目指す自民党の研究会は6月中に、購入費用や燃料費の補助を政府に求める予定で、補助金支給により、顧客の自己負担を「200万円台」までとして、水素の補給費用も当面は無料にする考えとか。 

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一方の東京都もFCV普及に向けた減税や補助金創設を検討しており、舛添知事は2020年東京五輪をターゲットに「FCVで環境と調和した未来都市の姿を世界に印象付けたい」としています。 

日経新聞によると、こうした今回の経産省の規制緩和を受け、トヨタ自動車がFCVの市販を2015年よりも早めて年内に繰り上げる体制に入った模様。 

同社のFCVの場合、規制緩和により航続距離が一般ガソリン車を上回る600kmに達するようで、東京・大阪間を水素無補給で走行可能に。 

また国内で水素供給ステーションが充実するまでの間、トレーラーに水素タンクを積んだ移動型ステーションを5基程度、自社で用意するそうで、米国でも同社が出資するカリフォルニア州のベンチャー企業「ファーストエレメント」を通じて拠点を展開。 

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トヨタは今後、FCVを発売予定のホンダなど、他の自動車メーカーや大手ガス会社、石油会社などの協力を募り、事業運営のための組合組織を創設予定と言います。 

以上のように、2015年を待たずしてFCV発売に向けた準備が急速ピッチで進んでいるようです。 

■経済産業省 Webサイト
http://www.meti.go.jp/press/2014/05/20140530002/20140530002.html 

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 (Avanti Yasunori) 

【画像をご覧になりたい方はこちら】  https://clicccar.com/2014/06/01/257875/

この記事の著者

Avanti Yasunori

Avanti Yasunori 近影
大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからのクルマ好きで、免許取得後10台以上のクルマを乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。