三菱自動車の北米工場といえば、古くは北米専用車としてラインナップされたスポーツクーペ「イクリプス」の生産で知られていました。
現在は北米やロシア向けのアウトランダースポーツを生産していますが、2014年実績で6万9000台程度の規模で、単独の工場としては非常に厳しい台数であったといいます。
もともとは1988年に三菱自動車がクライスラー社との合弁会社「ダイヤモンド・スター・モータース(DSM)」として生まれたのが、イリノイ州にある生産工場のはじまりでした。
その後、1991年には三菱自動車が DSM の全株式を取得していますが、クライスラー車のOEM生産(2005年に終了)などもあり、最盛期の2000年には年間22万台以上を生産していたといいますが、メーカー再編や市場状況などの変化から、現在はアウトランダースポーツを作るだけになっています。
北米工場の生産休止の正式決定は2015年7月30日の取締役会となる見込み。工場については売却予定となっています。また、北米向けには、日本やタイの工場から完成車を輸出する予定ということです。
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(山本晋也)