日産が「リーフ」に新バッテリー搭載で航続距離拡大か?

おりしも同社はリーフを2010年に発売以降、これまでに世界で17万8,000台以上を販売しており、初期モデルについては年内に丸5年を迎えることから、2次バッテリーの性能保障やリユースへの対応が課題になっているようです。

NISSAN_LEAF(出展 4R ENERGY)

日産ではクルマが使用済みとなった段階でも2次バッテリーは約70%~80%の残存容量を持っており、エネルギー貯蔵用として様々な用途への再利用が可能としています。

また既販車を含めた2次バッテリーの容量保証に関して、同社HPに「正常な使用条件において新車登録より5年もしくは走行距離10万kmまでのどちらか早い方にて、メーターのリチウムイオンバッテリー容量計が8セグメントになった場合、無償修理の対象として扱う」としています。

NISSAN_LEAF
(出展 日産自動車) 

EVの場合、航続距離に直結する2次バッテリー容量は現在も最大の課題ですが、一方でその他についてはエンジン車に対して何の遜色も無いどころか、メリットも多数存在。

先日もお伝えしたとおり、2017年以降に2次バッテリーの性能が大幅に向上するとの予測が既に広がっていることから、今後自動車メーカーは販売面への影響を踏まえ、既販車のバッテリーアップデート、いわゆる「レトロフィット」対応についても真剣に取組む必要性が出てきそうです。

■日産リーフ Webサイト
http://nissan-leaf-info.net/

4R ENERGY

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 (Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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