■ビア・カン・チキン
内臓を処理した丸鶏のお尻にビール缶を挿して焼き上げるのが“ビア・カン・チキン”。
見た目はややグロいのですが、挿したビール缶から水分が蒸発することで鶏の内部が蒸し焼き状態になりふっくらと仕上がる料理です。
まず下処理した丸鶏にレモン汁をかけて調味料を全体にまぶし、半分飲んだ350mlのビール缶(ドライバー以外に飲んでもらいましょう)をお尻からブスっと差し込みます。
当日はRub(ラブ)というパプリカやコリアンダーをミックスした調味料をまぶしていましたが、塩コショウや焼き肉のたれなどお好みのものを使えばよいそうです。
蓋付きのグリルで約1時間焼くと完成です。焼く際の注意点ですが、鶏の羽の部分を両方ともに背中に寄せること(いや〜んのポーズ、写真上参照)、炭は肉の脇に寄せて鶏に直火をあてない(弱火にする)こと。内部が65〜75度くらいが一番の食べ頃となります。
■シダー・サーモン
別名、プエルトリカン・サーモンとも呼ばれるこの料理はサーモンを杉の木の上で焼くスモーク料理です。
サーモンに塩コショウ、オリーブオイル、レモン汁を塗り、(可能なら一晩)水につけた杉の板に乗せ、レモンの輪切りとローズマリーを乗せれば準備完了。
そのまま蓋付きのコンロで焼く1時間焼くと、燻された杉の木から香りがサーモン全体に漂いなんともいえない味わいに仕上がります。
注意しないといけないのは杉の木をホームセンターなどで購入しないこと。建築用の木材には接着剤などが使われているため、杉の木はインターネットなどで「バーベキュー用」のものを購入しましょう。また杉の木など針葉樹の香りは肉には合わないそうです。
■スイート・パンプキン
肉がメインになることが多いバーベキューで、終盤に欲しくなるのがスイーツですよね。そんなときピッタリなのがこれ。
上部をカットし種をくりぬいたカボチャに蜂蜜(隙間約半分くらい)とお好みでマシュマロを入れアルミホイールで包めば準備完了。
肉などを焼いているコンロにそのまま放り込んでおき、1時間くらいすれば完成です。こんなに簡単にできるのにもかかわらず、その味わいはまさに究極のスイーツ!
バーベキューでおざなりにされがちにスイーツですが、当日はこれ以外にもシナモンを表面にふりかけた焼きパイナップルや焼きマシュマロなどもふるまわれました。バーベキューは肉だけが主役ではないことを忘れてはならないようです。
【テヅカ・ツヨシ】