ホンダアクセス・モデューロの開発アドバイザーを行なっている土屋圭市さんは「サーキット向けのクルマだけど、しなやかで質感を引き上げる…というモデューロのコンセプトからは外れていないクルマ。誰が乗っても楽しめるクルマに仕上がっているよ」と語っています。このモデルは会場でも非常に人気が高く、多くの人が説明員に熱心に質問したり、細かい部分まで写真撮影をしていたのが印象的でした。
オートサロン初日には、土屋圭市さんに加え、スーパーGT「ドラゴ・モデューロ・ホンダ レーシング(#15号車)」のドライバー、小暮卓史選手や、2015年のモデューロスマイル、水村リアちゃんの3人によるトークショーも行われ、多くの現地メディアやお客さんで賑わいました。
土屋さんは「ホンダアクセス・モデューロのアイテムは、どの商品も付加価値をさらに高めることを目指す。もちろんカッコ悪ければやり直し(笑)」と言ったような開発裏話も語っていました。小暮選手は、「マシンの調子が非常によかったのですが、満足いく結果が残せなかったのは残念…」と、3日前にチャーン・インターナショナル・サーキットで行われたばかりのスーパーGTでの悔しい心境も報告。
トークショーの後には質問コーナーも用意され、ホンダアクセス・モデューロパーツの性能の話やスーパーGTを戦うNSXコンセプトのメカニズムなど、日本人もビックリのマニアックな質問も次々と!? トークショー終了後には3人にサインや撮影をしてもらうために、多くのファンが長い列を作っていました。
タイでのモデューロ人気は非常に高く、現地のホンダ車オーナーにとってモデューロは、憧れのブランドだったのです。そこには、ホンダ車のオフィシャル・パーツであるという誇りも伺えました。タイ以上にモデルバリエーションを持ち、パーツラインナップも豊富な日本市場でも、ホンダ車のことをもっとも良く知っているワークスチューナーとして、モデューロはもっと高く評価されていいブランドだと感じました。
(山本シンヤ)