■「変えちゃいけない」と「変えなきゃいけない」の両立
新型ステップワゴン開発責任者の袴田LPLは、ミニバンに関しては全くの門外漢。そこで最初に、実際にスーパーや幼稚園、キャンプ場や家庭菜園など、約40の多種多様な場所やシーンに出掛けて行って、実際にミニバンオーナーや家族がどのようなカーライフを送っているかをじっくり観察しました。そして技術陣自身が、ミニバンのあるべき姿を徹底的に考察したのです。
その結果、掲げた方針が「変えちゃいけない」と「変えなきゃいけない」の両立です。
堅守すべきは、歴代ステップワゴンが長年育んできた使い勝手と走行性能。一方改善すべき点として、全シートの居住性を等しくする「3列平等」を目標として設定しました。ここから3列目シート用に「わくわくゲート」のアイディアが生まれ、ホンダらしいブレークスルーが実現しました。