しかし、Cセグメント並の300万円クラスという価格帯は、気になるけど手は出せない、という方もいたはず。また、アウディA1は複数台を所有するユーザーが多いそうですが、「この価格だったらVWゴルフなどを買おう」、という決断を下した人もいると思われます。
6月18日から発売されたアウディA1/A1スポーツバックは、一部改良による仕様や装備など変更だけでなく、アウディ初となる1.0L 直噴3気筒ターボエンジンの追加が大きなトピックス。
最高出力は95ps/5000-5500rpm、最大トルクは160Nm/1500-3500rpmで、7速Sトロニックとの組み合わせで、エンジンは横置きのFF(前輪駆動)となります。
試乗記は別記事でお届けしますが、気になる価格はA1 1.0 TFSIが249万円、A1 1.0 TFSI Sportが265万円、A1スポーツバックの1.0 TFSIが269万円、1.0 TFSI Sportが285万円。
それでも「Cセグ買えるじゃない」という方は他を当たってもらうしかないですが、1.4 TFSI Cylinder on Demand SportのA1が329万円、A1スポーツバックが349万円ですから、エントリーグレードであれば80万円安価な設定となっています。
しかも、JC08モード燃費はアウディ史上最高の22.9km/Lを実現しているのも魅了。さらに、昨年から導入されていた気筒休止システムを備えた直列4気筒ターボの1.4 TFSIエンジンは140psから150psに出力を向上しています。
ハイクオリティな高級車が欲しいけれど、取り回しや駐車場事情などから断念、あるいはほかのジャンルに流れていた人には1.0Lモデルの追加は朗報ですし、これなら検討しようという方も増えるのではないでしょうか。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)