世界の自動車メーカーが環境規制対応で電動化を加速!

トヨタ自動車が1997年に世に送り出した初代プリウスHVの発売から18年が経過、国内はもとより欧米の自動車メーカーもHV開発で同社に追従するようになり、近年ではHVに充電機能を持たせたPHVの開発が世界的に活発化しています。

GM_Chevrolet_Volt(出展 Chevrolet)

欧米では環境規制の強化が間近に迫っており、欧州ではCO2排出量の規制値が現在の1km当たり120g以下から1km当たり95g以下まで強化される見通しとなっています。

各自動車メーカーは販売車両の平均CO2排出量が規制値を超える場合、政府に罰金を支払うことになります。

また米国でもカリフォルニア州でZEV(Zero Emission Vehicle)規制の強化が迫っており、2018年以降に排出ガスを一切出さないEVやFCV等の販売比率が現状の14%から16%に引き上げられる見通し。

GM_Chevrolet_Volt

このZEV比率を達成できないメーカーは州に罰金を支払うか、多くのZEVを販売する他のメーカーから「排出枠(クレジット)」を購入することになります。

これまでは過渡期だったこともあり、HVもZEVの対象になっていましたが、2018年モデルからは対象外となる見通し(PHVはZEV対象)。

米国では同州以外でもZEVの普及に積極的なことから、欧米の自動車各社がPHVやEVの開発に余念が無いという訳です。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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