さらに、個人的に嬉しかった機能がAT車だけに備わる「ドライブセレクション」です。
シフトレバーの下に備わる“やる気スイッチ”を「SPORT」に入れると、ギヤが下がるとともに、シフトアップがエンジンの高回転域で行なわれるようになり、より加速重視の制御へと変わります。
この機構のおかげで、エンジンを高回転まで使ってパワーを引き出す走りをATでも気軽に楽しめるようになっているのです。
しかも、ステアリングに備わるパドルシフトを駆使すれば、ショックをまったく感じさせないほど滑らかに素早く変速するとともに、シフトダウンでは百発百中でブリッピングが決まる。
語弊があるかもしれませんが、ATの運転感覚を例えるなら「グランツーリスモ」のようなレースゲームで遊んでいる感じ。ただし、ルーフを開け放った時の爽快感や、クルマの動きなどは実車だからこその魅力。おまけに、ゲームと違ってコースが限定されていないから飽きもこない。
これなら、スポーツカーの面白さを知らない同世代の友人でも、きっと楽しんでもらえるはず。
そんなことを考えながら新型ロードスターを満喫して嬉々としているワタクシの様子を知ってかは分かりませんが、編集長がポツリとひと言。
「コン君さ、ロードスターで北海道に行ってきて」
気になる旅の模様は「ニューモデル速報 第516弾 新型ロードスターのすべて」にて。
(今 総一郎)