アルトターボRSにMTがない理由が判明。なぜなら……

だったら最初からMTも用意してくれればいいのに。

「実は、開発に時間を掛けられなかったんですよ。ベースのアルトの開発を終えてからターボRSを煮詰めたのですが、とにかく時間がないからASGとMTと両方はいっぺんにできない。だからより多くの人に受け入れてもらえるASGでいこうかと。」そうですか、そういうことでしたか。

つまり、アルトターボRSにMTがないのは、「開発にかけられる時間がなかったから」というのが正解です。でもそれって言いかえれば、開発する時間がかけられればMTも用意できるってことですよね。

すなわち、追っての発売もあり得ない話ではない……ということになります。

そう話を持って行ったら別の開発スタッフから逆質問されました。

「もしMTを出すとしたら、このままの仕様でトランスミッションだけMTにすればいいでしょうかね? それとも、もっとハードな仕様がいいですか?」。

えっ……そうきましたか。さすがスズキ。もしかしてやる気ですか?  もし後者なら、その時のネーミングはきっと「ワークス」ですかねやっぱり。

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(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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