1.Red Bull Air Race は純粋にタイムを競うレースである。
国際レースシリーズで、年間8戦で争います。パイロットはエアパイロンが設置された飛行コースを通常2周し、ペナルティを回避しながら最速タイムを競います。その精度は1/10000秒で争われます。
2.Red Bull Air Race にはクラス分けが有り、出場にはライセンスが必要。
2014よりRed Bull Air Race は最高峰マスタークラスの下に若手育成を目的にチャレンジカップが設けられました。チャレンジカップはRed Bull Air Raceが提供するExtra E-330LXに搭乗し、簡易化(または改良された)コースを飛行します。
パイロットは、国際的な飛行大会における上位成績など、Red Bull Air Race委員会の定める規定を満たし、更に現役エアロバティック/ディスプレイパイロット(≒スタントパイロット)であること。条件を満たすパイロットは選抜キャンプに参加し、 スーパーライセンス(限定)を取得します。この限定ライセンスを取得したパイロットは、チャレンジカップへの参加資格が与えられます。
昨年このクラスを制したルボット選手と好成績を上げたベラルデ選手が今年のマスタークラスにステップアップしました。マスタークラスでは世界最高の操縦技術を持つ14人が最速を競います。
3.マスタークラスには機体の制限がほぼ無い。
最高峰のマスタークラスでは3機種(EDGE 540/MXS-R/CORVUS RACER 540)が公認されています。レギュレーションでエンジンとプロペラは指定されたもの(ライカミング社サンダーボルトAEIO-540-EXPエンジン&Hartzell製7690複合材3枚プロペラ)を使用する以外、機体の加工は認められており、最近は主翼の端を跳ね上げたウイングレットを装着するのが流行のようです。
室谷選手は新型機EDGE 540V3のキャノピーを小さく(=空気抵抗を減らす)する為に、ヘルメットまで薄い物に変更する程の「削りっぷり」です。