松永 和浩 
■UPGARAGE NSX GT3のルーキー名取鉄平がQ1のB組トップ！
10月23、24日に大分県オートポリスで開催の2021 AUTOBACS SUPER GT第6戦『AUTOPOLIS GT 300km RACE』。昨年はコロナ禍の影響で開催されなかったため2年ぶりのオートポリス戦となります。10月23日（土）の午後にはその公式予選が行われました。
GT300クラスの予選Q1はA組15台、B組14台で行われ上位8台ずつがQ2に進出します。そのA組でトップタイムとなったのはハイブリッドシステムを搭載する31号車 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT。中山友貴選手が1分42秒687というタイムを出してきます。
またB組では午前中の公式練習でオルタネータートラブルを続出していた18号車 UPGARAGE NSX GT3がトラブルを乗り越えてのB組トップタイムをマークしています。
UPGARAGE NSX GT3をドライブしたのはルーキー名取鉄平選手で、今年のスーパーフォーミュラーライツシリーズでシリーズチャンピオンを獲得し、その活躍に大きな期待が寄せられています。
■ハイブリッドのTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTがコースレコード合戦を制す！
GT500の予選Q1を挟んで行われたGT300クラスの予選Q2。
このQ2で驚くべきタイムを出したのが61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT。この第6戦オートポリスではサクセスウェイトがフルで課せられていますが、その中でも上限となる100kgを積むチームがSUBARU BRZ R&D SPORTを含めて3チーム。この重さが影響してSUBARU BRZ R&D SPORT以外の2チームはQ1で敗退しています。
しかしSUBARU BRZ R&D SPORTはこの100kgを積みながらコースレコードとなる1分42秒316というタイムを叩き出します。
そのSUBARU BRZ R&D SPORTのタイムを上回ってきたのがQ1のA組、いやQ1最速だったTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT。嵯峨宏紀選手は1分42秒039でコースレコードを更新！文句なくのポールポジションを勝ち取りました。
なお予選3位は52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GTが入ります。
TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTは2020年第3戦の無観客だった鈴鹿以来のポールポジションで今季では初の獲得となりました。
現在のSUPER GTでは唯一のハイブリッドシステム搭載マシンであるTOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GTの31号車が決勝でどんな走りを見せるのか。
そしてフルウェイト上限100kgを搭載しながらフロントローからスタートするSUBARU BRZ R&D SPORTはポジションを落とすことなくレースを走り切れるのか？注目要素満載のGT300クラスとなっています。
その決勝レースは10月24日13時30分にスタートとなります。
（写真：吉見幸夫、松永和浩 文：松永和浩）
