レクサス・NX
高級車と聞くと、ついつい輸入車とりわけドイツ車に注目してしまいますが、国産車も負けてはいません。とくに「レクサス」はその筆頭とも言えるブランドでしょう。
ブランドの発足は1989年と若いですが、2012年に登場した「GS」からスピンドルグリルと呼ぶ押し出し感のあるフェイスで全モデルを統一し、パッと見た瞬間の存在感と認知度は名だたるブランドと比べても引けを取っていません。
いまや一流ブランドと言われても納得のレクサスの中で、登場するや瞬く間に話題となったのがコンパクトSUVの「NX」です。
そのコンセプトは“Premium Urban Sports Gear”。逞しさと上品さを掛け合わせたルックスで街中を颯爽と駆け抜ける姿を見かけると、ついつい目を奪われてしまいます。
レクサス初のダウンサイジングターボも気になるところですが、パワートレーンにはお馴染みのハイブリッドも用意。パワーと静粛性もさることながら、レギュラーガソリンな点は見逃せません。
フォルクスワーゲン・ゴルフ
“フォルクスワーゲン”を和訳すると“国民車”というのは有名な話で、なかにはフォルクスワーゲンを高級車として紹介することに疑問を抱く方は少なくないと思います。
そんなフォルクスワーゲンのラインナップの中でも注目は、やはりハッチバックの「ゴルフ」。とくに、2013年度の日本・カー・オブ・ザ・イヤーを輸入車で初めて受賞したのを機に、その人気には拍車が掛かっています。
「ゴルフ」は、車両価格だけ見れば最安モデルで264万円とリーズナブル。
そのお値打ち価格を実現したのは、MQBと称する新構造にあります。「ゴルフ」に限らず、様々なモデルとシャシーなどの基幹部品を共有することで開発・生産コストを大幅に節約し、その分を他の部位の品質向上に割り当てることが可能なのです。
そのおかげもあって、新型「ゴルフ」は乗ってみると広く普及されることを想定したクルマとは思えないほど上質な仕立てを披露。むしろ、販売台数が多いからこそ、品質に妥協は許されないという強い意気込みすら感じさせます。
(今 総一郎)