私の勘違いでなければいいんだけど、と思って、このBluEarth RV-02の製品をまとめたという横浜ゴムの鶴田裕佳さんにお話を聞いてみましたが、やはりその辺を狙って開発したとのこと。
雨の日の運転が怖くなるのではなく、より安全で楽しくなるようにしたかったとのこと。円旋回での限界速度があまり変化ないのは、排水性能ではそれほど変化がないためだということでした。しかし、円旋回の限界を超えた時も、戻ろうとする動きには明らかに違いがありましたので、やはりRV-02の進化が感じられた部分はあったわけです。
ちなみにこの鶴田さん。ADVANが好きで横浜ゴムに入社したんだそうです。ということは当然クルマも走るのも好きで、当時乗っていたクルマをお聞きすると、「AE111です」と型式で答えてくれるほどです。
なるほど。だからウェットの運転が楽しくなるようなタイヤに仕上がっていたんですね。
もちろん、その他の高速安定性、フルブレーキ、街乗りなども経験しましたが、いずれもハードな性能ではなく、十分に熟成された性能を感じられました。
ミニバンという言わば普通の人のためのタイヤも、走ることが好きな人が造ったRV-02で運転が楽しくなってくれるといいな、そういうメッセージが聞こえてくるようなタイヤでした。
(小林和久)