ADVAN女子が造ったミニバン専用タイヤは走りが楽しくなるタイヤだった!

私の勘違いでなければいいんだけど、と思って、このBluEarth RV-02の製品をまとめたという横浜ゴムの鶴田裕佳さんにお話を聞いてみましたが、やはりその辺を狙って開発したとのこと。

YOKOHAMA RV02_16雨の日の運転が怖くなるのではなく、より安全で楽しくなるようにしたかったとのこと。円旋回での限界速度があまり変化ないのは、排水性能ではそれほど変化がないためだということでした。しかし、円旋回の限界を超えた時も、戻ろうとする動きには明らかに違いがありましたので、やはりRV-02の進化が感じられた部分はあったわけです。

ちなみにこの鶴田さん。ADVANが好きで横浜ゴムに入社したんだそうです。ということは当然クルマも走るのも好きで、当時乗っていたクルマをお聞きすると、「AE111です」と型式で答えてくれるほどです。

なるほど。だからウェットの運転が楽しくなるようなタイヤに仕上がっていたんですね。

YOKOHAMA RV02_14もちろん、その他の高速安定性、フルブレーキ、街乗りなども経験しましたが、いずれもハードな性能ではなく、十分に熟成された性能を感じられました。

ミニバンという言わば普通の人のためのタイヤも、走ることが好きな人が造ったRV-02で運転が楽しくなってくれるといいな、そういうメッセージが聞こえてくるようなタイヤでした。

(小林和久)

YOKOHAMA RV02 size

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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