スバル新型レガシィB4に公道試乗。万人向けになったボクサーセダン

2014BN9_005

新型レガシィB4の全幅は1840mm。大きくなったと言われていた従来モデルより60mmも幅広くなっています。さすがに、これだけ大きくなると街乗りでの取り回し性にネガあり、と思うかもしれませんが、実際に公道を走ってみるとそれほど大きくなった印象がないことに驚かされます。

おそらく、その理由のひとつは、ドアミラーが小ぶりなこと。実際、ミラーの外側でいえば片側10mmしか大きくなっていないといいますし、ミラーが小さいことですれ違いなどでの心配が減るためボディが大きくて扱いづらいという感覚は薄いといえそうです。

また、フロントまわりの見切りがよく、タイヤの位置がわかりやすいことも、ボディのサイズアップに関するネガを消している要素といえましょう。

2.5リッターという排気量、グローバルサイズのボディなどスバルのフラッグシップにふさわしいプロフィールながら、レギュラーガソリン仕様であり、標準グレードで2,862,000円、上級のリミテッドは3,078,000円(メーカー希望小売価格・消費税込)というリーズナブルな価格を実現しているレガシィB4。

2グレード展開で、月販目標は400台と控えめですが、これまでのスバルファンとは異なるユーザー層へも大いにアピールしそうな、普遍的なミッドサイズサルーンとして洗練したニューモデルに仕上がっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる