マツダが2017年に「ロータリー」エンジンを復活させる!?

そして今年9月には満を持して「デミオ」をフルモデルチェンジ。

現時点で「SKYACTIV」搭載車は同社ラインナップの7割弱に達しているそうで、このクルマも今後の業績向上に大きく寄与するものと予測されます。

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こうした業績回復の流れを受けてマツダは来年「ロードスター」をフルモデルチェンジすると発表、9月4日に外観やシャシーを世界同時公開しました。

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本来なら2005年8月の3代目発売から7年目となる一昨年に登場する筈でしたが、おりからの経営不振の時期と重なり、開発が見送られていたものと推測されます。

同時に思い起こされるのが2012年6月の「RX-8」生産終了に伴い、同社のトレードマークであるロータリーエンジンの生産が途絶えてしまっていること。

「RX-8」は日本や欧州の歩行者頭部保護基準にミートさせるためにフロント廻りの意匠を大変更する必要があったことや、当時の開発資金難から生産が打ち切られました。

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とは言え、ロータリーエンジン開発チーム自体はその後も少人数ながら今なお存続しているようで、近頃の経営好転を受けて新型「ロードスター」用のSKYACTIVシャシーをベースにロータリーエンジン搭載モデルの開発が再開されているとの噂も。

ただ、欧州では2020年から更に厳しい排出ガス規制「EURO7」の施行が計画されており、従来のロータリー技術の延長線上での規制クリアはほぼ無理な状況。

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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