それは、1968年に開発がスタートしたガスタービンエンジンを使ったハイブリッドで、初代クラウンの中村健也主査が開発に着手するものの、当時の二次電池の性能が低くプロジェクトが中断されたそうです。
そして、1995年秋の東京モーターショーでプリウスのコンセプトカーが披露され、97年12月のプリウス発売。その前の8月にはコースターハイブリッドEVを国内向けに発売しています。
3年かけて5万台を突破したトヨタ・ハイブリッドは、01年6月に国内向けにエスティマ・ハイブリッド、同年8月にクラウン・ロイヤルシリーズにマイルドハイブリッドを搭載。
02年3月には、ハイブリッド車の世界累計販売が10万台を突破し、03年4月にハイブリッドシステム「THS2」を発表。それから03年にはアルファード、プリウスの2代目、ハリアー、クルーガーなど、怒濤のハイブリッド攻勢をかけます。
05年10月には、ハイブリッド車の世界累計販売が50万台をクリアし、同年12月には中国の長春工場で2代目プリウスの生産をスタート。
06年はレクサスGS450h、カムリ(海外向け)、エスティマ(フルモデルチェンジ)といったハイブリッドを送り出し、07年にはレクサスLSにもハイブリッドを搭載。さらに、5月には世界累計販売100万台を突破します。
200万台超えは09年8月で、300万台突破は11年2月と約1年半で100万台から200万台に掛かった2年2カ月よりも車種が増えたこともあり普及が加速。
さらに、300万台から400万台(12年4月)は1年2カ月で達成とさらにアクセルを踏み込んでいます。
2013年3月には500万台を突破。その間に、アクアやヤリスハイブリッド(海外向け)などコンパクトカーにもハイブリッドを設定し、2013年12月には600万台を突破。1年かからずに100万台を上乗せしています。
今年1月にはヴォクシー/ノアにもハイブリッドを設定したのは記憶に新しく、そして今年9月、700万台を突破。
このペースで行けば、3年以内には1000万台を突破しそうで、トヨタ・ハイブリッドが「いま買える現実的なエコカー」としてすっかり市民権を得ているのが分かります。
(塚田勝弘)