ガリレオに有罪判決/富士山世界遺産に/御料車3代目トヨタ・センチュリーがデビュー!【今日は何の日?6月22日】

■地動説を唱えたガリレオ・ガリレイに有罪判決

ガリレオ・ガリレイ (C)Creative Commons
ガリレオ・ガリレイ (C)Creative Commons

1633(寛永10)年6月22日、地動説を唱えたガリレオ・ガリレイがローマ教皇庁の裁判にかけられ、地動説を撤回する宣誓文を読み上げさせられ、終身禁固の有罪判決が下されました。それでも、判決直後に有名なセリフ「それでも地球は回っている」とつぶやいたそうです。

富士山
富士山

2013年(平成25)のこの日、富士山が世界遺産に登録されました。日本のシンボルなのに、なぜ登録がこんなに遅れたのか?と思いませんか。世界遺産は、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つに分けられます。富士山は、当初は自然遺産として登録を目指しましたが、登山者のごみ等など自然環境が良くないなどの理由から認められませんでした。結局20年かかって、「信仰の対象と芸術の源泉」として周辺地域を含めて文化遺産として認められたという経緯があるのです。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●3代目トヨタ・センチュリーがデビュー

2018(平成30)年の6月22日、トヨタの最高級乗用車「センチュリー」が21年振りにモデルチェンジして3代目の販売を始めました。

2018年発売の3代目センチュリー
2018年発売の3代目センチュリー
2018年発売の3代目センチュリー(Rear View)
2018年発売の3代目センチュリー(Rear View)

初代センチュリーは、1967(昭和42)年に豊田佐吉の生誕100周年と明治100年を記念して発売されました。100年(1世紀)記念のモデルだから、センチュリーと命名されたのです。主として会社幹部の社用車や政府要人のVIPカーとして利用される「ショーファードリブン(お抱え運転手付き車)」モデルです。センチュリーは、時代に合わせて段階的に大きくそして豪華になり、エンジンも3LのV型8気筒に始まり、1997年の2代目では日本の乗用車としては初めて5LのV型12気筒エンジンを搭載してパワーアップを図りました。

2018年発売の3代目センチュリー(Interior)
2018年発売の3代目センチュリー(Interior)

そして登場した3代目は、先代に対して車体をひと回り大きくし、ホイールベースを伸ばして後席スペースを拡大。フロントの「鳳凰」エンブレムは手彫り、グリルは日本伝統の「七宝文様」、「神威」と名付けられた漆黒の塗料でボディは鏡面仕上げされました。パワートレインは、12気筒エンジンではなく環境対応を考慮して5L V8エンジンに電動モーターを組み合わせたハイブリッドシステムが採用されました。さらに安全装備も充実、「Toyota Safety Sense」が標準装備され、車両価格は先代より約700万円高い1,960万円です。

1967年発売の初代センチュリー
1967年発売の初代センチュリー

センチュリーは、2代目の2006年から日産「プリンス」の後を継いで、天皇陛下や皇室の方々が使用する御料車となりました。2019年11月11日に行われた天皇陛下の即位パレードで、3代目センチュリーのオープンカーが華々しくデビューしたのは、まだ記憶に新しいところですね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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