おススメ秋の紅葉ドライブ【秋田〜岩手・八幡平エリア 前編】

北海道から早くも紅葉の見頃を伝えるニュースが流れ、ドライブに誘われている方も多いのではないでしょうか? いよいよ本州・東北の山々も色づいてきましたよ!

──ということで、今回は秋田県と岩手県にまたがる八幡平(はちまんたい)エリアをおススメします!

東北自動車道[鹿角八幡平]インターから国道341号線を南へ、岩手県道・秋田県道23号大更八幡平線(八幡平アスピーテライン)で[松尾八幡平]インターまで走ると想定して、お送りします。

 

まずは県道23号線に入っておよそ4〜5km、八幡平エリアにある湖沼の中で最も大きい【大沼】(そのまんまのネーミング!)があります。

沼をぐるっと一周する遊歩道が整備されているのでとても歩きやすく、景色を堪能できますよ。全長約2km、スムーズに歩いて30分くらいです。

それでもまだ時間があるなら、松尾八幡平ビジターセンターを中心に大沼とは反対側の自然研究路も歩いてみてください。八幡平が成層火山群であることを実感する、泥火山の噴気を見ることができます。

この研究路はどちらかというと山の中。森林浴を楽しみながら、ちょっとした登山感覚で【蒸(ふ)けの湯】まで続いています(全長約2km)。噴気孔までなら徒歩5分程度ですので、適当なところで引き返してください。

 

続いて、秋田八幡平スキー場を過ぎると【後生掛温泉】があり、こちらにも自然研究路が整備されています。あちらこちらから噴気の湯気が立ちこめ、足下の岩盤を触るとけっこう温かいです。東北の秋というと既に寒いイメージですが、ご覧のような好天だと熱気も手伝って汗をかくほど暑いです!

個人的に、ここに来たら温泉卵を食べずにはいられません。それも半熟の方! 温泉に含まれる硫黄成分によって、卵の殻が黒く変色しているのが特徴です。この絶妙な半熟加減、たまりません。

 

後生掛温泉から約1km、今度は先ほどの自然研究路で繋がっている【蒸けの湯】。アスピーテライン沿いは温泉の宝庫で、そこかしこから硫黄の匂いとともに蒸気があがっています。

この写真は、県道沿いの駐車スペース(トイレあり)から撮りました。蒸けの湯には散策路などはなく、温泉宿があるのみ。こちらでは、珍しい地熱浴オンドルや、絶景を楽しめる露天風呂(しかも夜間の照明はランプ!)が5カ所もあるので、日帰り入浴を是非おススメします。

 

今回のルートからは外れていますが、こちらもおススメしたいので掲載します。

鹿角八幡平〜国道341号線からアスピーテラインに入らずそのまま田沢湖方面に走ると見えてくるのが、玉川温泉です。

もっとも近い駐車場は有料で、いつ行っても混雑しているので、時間と体力に余裕があるならば【ビジターセンター】もしくは【ブナ森駐車場】から歩いて行くのが確実です(約500m〜1km弱)。駐車場も無料ですしね。

玉川温泉にも自然研究路があるのですが、この一帯ぜんぶが岩盤浴のような感じでゴザを持った湯治客が行き交い、ところ構わず寝転がっています。

何の囲いもない露天風呂がいきなりあったりして、なんだか不思議な光景ですが、うつくしい紅葉を眺めながらの岩盤浴&入浴なんて最高ですよね! 売店でゴザなどの湯治パックを販売しているのも面白いです。 あ、もちろん旅館でフツーに日帰り入浴もできますよ。

次回、後半はアスピーテラインの中間地点、八幡平山頂レストハウスからスタートします。 

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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