豊作なのが輸入車で、ルノー・キャプチャー、プジョー2008、フォード・エコスポーツの新車に加えて、MINIクロスオーバーなどの人気モデルもあります。
今回、トヨタが10月2日から開催されるパリモーターショーに出展するコンパクトクロスオーバー「TOYOTA C-HR Concept」は、低く構えたフォルムやクーペのように小さなボディなど、コンセプトカーらしい要素で構成されています。
トヨタからは「新世代コンパクトクロスオーバーのデザインスタディモデルであり、軽快さと力強さが大胆に融合したスタイリングを実現。具体的には、ダイヤモンドをモチーフとし、コンパクトでスピード感あるキャビン形状と多面体のような精彩で彫りの深いボディ下部を組み合わせ、個性を際立たせています」と発表されていますが、先述したように、ボディ上半身をクーペのように小さくし、SUVらしくボディ下側を力強くする手法は、日産ジュークが採用しています。
また、フロントマスクは現行オーリスから採用されている、トヨタ独自の表情の「キーンルック」という手法が採られていて、「知的で明晰な印象を与えるTOYOTA独自のフロントの表情。TOYOTAマークの立体的な強調と、ダイナミックなアンダープライオリティとの組み合わせで表現」しているとのこと。
デザインスタディモデルだけに「キーンルック」の構成要素でもある「アンダープライオリティ」などのデザインをさらに進化させているそう。
なお「アンダープライオリティ」とは、空力性能、冷却、歩行者保護向上を配慮したアンダーグリルを強調したTOYOTA独自のフロントデザインです。
リヤビューでの見どころは「無駄を削ぎ落とした形状のボディ下部から張り出したホイールフレアに対し、リヤに向けて勢いよく絞り込んだキャビンおよびショルダー部と のコントラストで、走行性能の高さを表現」しているそうですが、こちらもリヤフェンダーの力強さやブーメランのようなテールランプが目を惹きます。
「TOYOTA C-HR Concept」がどういった新車として登場するのか分かりませんが、冒頭で紹介したようにコンパクトSUVが欧州を中心に世界的な流行になっていますし、日本の道路事情にマッチするだけに楽しみな存在です。
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(塚田勝弘)