「FCV」が究極のエコカーなら「EV」だって負けてない?

一方でトヨタは今年6月、年内にFCVを700万円程度で発売することを表明、ホンダも今月に入って2015年度内にFCVをトヨタと同価格帯で発売することを公表しました。

両社ともにFCVの実勢価格を政府からの補助金を加味して500‐600万円に抑える意向で、水しか排出せず、600km以上の航続距離と、3分程度と短いクイックチャージでガソリン車にヒケをとらないFCVを「究極のエコカー」と位置付けています。

これは一般的なEVの航続距離がガソリン車の半分にも満たないことや、充電に多くの時間を要することが根拠になっており、裏を返せば両社ともに現時点ではEVの航続距離を決定するバッテリーの技術革新に目処が立っていないことを物語っています。

HONDA_FCV

ではユーザー目線に立って経済性でFCVとEVを比較するとどうなのでしょうか。

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Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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