ologic技術採用のタイヤを日産リーフに装着して運転させてくれました。それもノーマルのリーフと比較までさせてくれました。タイヤ(ホイール)以外はまったく同じ状態だと言います。ちなみにサイズは165/60R19でBMW i3に装着されているものとは違い、まだ未発売でさらに進化しているものだといいます。
横から見ると、ologicのほうが間違って大径タイヤを付けちゃった感があるのは否めません。けど、並べてみるとノーマルのほうも小さいのを間違って付けちゃったのか、という気がしてきます。見慣れてくると、フェンダーのスキマが小さいologicのほうがカッコよく見えてきました。
よく見るとタイヤの幅が細いのがわかりますが、ノーマルでも幅広タイヤ装着車じゃないのでそれほど気になるほどではありません。
さて、走り出した瞬間には両者には大きな違いは感じられません。タイヤ単体の重量は軽くなっているもののホイールと合算すれば同じくらいとのこと。外径が大きくなっている分、ギヤ比はハイギヤード化されていますので理論上は加速は悪くなる訳ですが、転がり抵抗が小さくて相殺しているのか悪くなっているようには感じません。
最初に感じたのは直進性の良さ。ハンドルが自動的に戻ろうとする特性が大きくなって、真っ直ぐ走ってくれる安心感があります。ブリヂストンのプルービンググラウンドには路面をあえて悪くしているテストコースもありますが、そういう路面の悪影響にも安定感を増しているのがわかります。
乗り心地はそれほどの違いは感じられませんでしたので、高圧で硬めとなる低燃費系タイヤとしては、音の問題も含めてGOODといえるでしょう。
注目のコーナリング時の性能は、天候の変化や限界を試すような雰囲気ではなかったので厳密にはわかりませんが、少なくとも普通に、それも少しスピードを上げ気味に曲がる時に不安感や不用意に滑ってしまうようなことなどはありません。
雨天時を想定したウェット路面での走行(こちらはテストドライバーの助手席)でも、「おー、あの細さでここまでグリップして曲がれるんだ」と思えるくらいに走ってくれます。
さらに言うと、車両側はまったくノーマルで、この状態のタイヤにあわせたセッティングにはなっておらず、もしこれを自動車メーカーと車両開発時点から(BMW i3と同じように)やれば、さらにポテンシャルはアップする、とのこと。確かにそうでしょう。