旧車の若手vs現行車のベテラン対決の結果は?【D1GP第4戦・第5戦】

そして翌日の第5戦。

D1SLあがりの平島選手、グレイ選手が予選を通過したほか、台湾から参戦のアーツー選手も追走トーナメントに進出。そして、寺町、箕輪、片岡の各選手が単走を上位通過して追走シード枠に入るという活躍を見せました。

さらに追走に入ると、’11年のD1SLチャンピオンである田中(省)選手、’12年D1SLチャンピオンである横井選手が活躍。田中選手は準決勝で高橋選手に敗れたものの、3位に入賞。横井選手は決勝に勝ち上がってランキング首位の高橋選手と対戦しました。

これは第3戦の決勝と同一のカードなのですが、今回は先行時に横井選手がスピードで逃げ切り、後追い時にはうまく高橋選手にドリフトを合わせて勝利。D1GP本格参戦2年目にして初優勝を決めました。

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(後追いが横井選手)

こういう結果を見ると「世代交代か?」とも思ってしまいますが、事態はそう単純ではありません。最近台頭してきた松井選手、平島選手、グレイ選手、寺町選手、片岡選手、田中(省)選手、横井選手といった若手・中堅ドライバーですが、じつはほとんどがシルビア、それ以外もスープラ、マークII、RX-7と、’90年代に作られた絶版車ばかりなのです。

現代のクルマに比べれば軽量で、ベース車両がターボエンジンのためパワーアップも容易。ドリフト車両としてパーツも豊富でノウハウもあるわけで、戦闘力のあるクルマが作りやすいのです。

この記事の著者

まめ蔵 近影

まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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