旧車の若手vs現行車のベテラン対決の結果は?【D1GP第4戦・第5戦】

それに比べると、第4戦で準優勝した日比野選手は現行86、第5戦で準優勝した高橋選手はマークX。いずれもドリフト車両としては実績のない現行モデルをD1マシンに仕上げているわけです。これはけっして簡単な作業ではありません。

つまり、ベテラン選手は少なからずD1の発展を考えて、難しいことは承知のうえで現行車種を投入しているのです。メーカーや一般のお客さんにアピールできるようにです。新興ドライバーの台頭は喜ぶべきことですが、まだ同じ土俵で戦っているとはいえないでしょう。

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(第5戦で準優勝したランキング首位の高橋選手)

この第4戦、第5戦の2連戦は、旧車に乗る若手ドライバーが、現行車に乗るベテランドライバーを破る結果になりましたが、シリーズ争いではマークXを駆るベテランの高橋選手が独走。最終戦のお台場では、よっぽどのことがなければシリーズチャンピオンが獲得できる状況まで来ました。

高橋選手がタイトルを獲得すれば、2006年にインプレッサでシリーズ優勝した熊久保選手以来8年ぶりの現行車のチャンピオンとなります。これもまた快挙だといえるでしょう。

(まめ蔵)

この記事の著者

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まめ蔵

東京都下の農村(現在は住宅地に変わった)で生まれ育ったフリーライター。昭和40年代中盤生まれで『機動戦士ガンダム』、『キャプテン翼』ブームのまっただ中にいた世代にあたる。趣味はランニング、水泳、サッカー観戦、バイク。
好きな酒はビール(夏場)、日本酒(秋~春)、ワイン(洋食時)など。苦手な食べ物はほとんどなく、ゲテモノ以外はなんでもいける。所有する乗り物は普通乗用車、大型自動二輪車、原付二種バイク、シティサイクル、一輪車。得意ジャンルは、D1(ドリフト)、チューニングパーツ、極端な機械、サッカー、海外の動画、北多摩の文化など。
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