MT車とAT車があったものの、どちらも「WRX STI」だった先代。ところが新型WRXではMT車は「STI」のままですが、2ペダル(CVT)は「S4」というサブネームが付いています。
なんだなんだ、「S4」って?
アレでしょ、「『A4』の高性能版のやつ! 333psのV6ターボエンジンを積んで、シンメトリカルAWDで!」。……って、それアナタ、アウディ「S4」ですから。シンメトリカルAWDなのは偶然にも一致していますけどね(笑)
というわけで、ここで取り上げるのは「S4」の意味。果たしてどんな意味が込められているのでしょうかね?
実は4つの「S」は、このクルマに込めた「運動性能」「安全性能」「環境性能」「洗練された質感」という4つの価値をまとめたもの。それぞれを示す「Sports performance」「Safety performance」「Smart driving」そして「Sophisticated feel」のSではじまる4つの言葉をまとめて「S4」なのです。
その正体は300psのハイパフォーマンスなターボエンジンを搭載して高いスポーツ性能を誇りつつ、安全面や上質感もハイレベルなモデル。
「S4」のキャラクターを際立たせる注目装備が、WRX史上初となる「アイサイト」の搭載です。「アイサイト」は衝突の可能性が高まると自動的にブレーキをかけて追突を回避、もしくは被害を軽減する安全デバイス。そして、前のクルマにあわせてスピードを自動調整してくれる機能(渋滞では完全停止まで自動でおこなう)も組み合わせた運転支援装備でもあります。
ピュアスポーツセダンながらAT免許でも運転できるCVTで、先進の安全/運転支援装備を備えている。そんなバリバリの体育会系とはちょっと違う、文武両道的なキャラが「WRX S4」らしさといえそうですね。
ちなみに、アウディでのライバルは「S4」じゃなくて「A3セダン」をベースにした「S3セダン」になるでしょうね。
かつて、ボクが編集部に在籍した雑誌で「A4 vs B4(アウディ対レガシィ)」という企画を展開したことがありましたが、今度は「S3 vs S4」という企画が作れそうです。クリッカーでやりましょうかね、編集長。
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(工藤貴宏)