大排気量6気筒エンジンから過給4気筒エンジンへ。世界的なダウンサイジング・トレンドは、2.0リッター4気筒ターボエンジンのスペック競争にもつながっています。
アメ車ながら、そうしたダウンサイジング・トレンドをリードするキャデラックATS(セダン&クーペ)の2.0リッター4気筒エンジンも、2015年モデルで大幅進化、最高出力はそのままに、トルクアップを果たしています。
●2015モデル キャデラックATS 2.0リッターターボエンジン
最高出力:272hp(203kW)/5500rpm
最大トルク:295lb-ft(400Nm)/3000-4600rpm
従来までの2.0リッターターボの最大トルクは260lb-ft(353Nm)でしたから、13%以上のトルクアップとなっているのです。
この最大トルクは、FRレイアウトのライバルをリードするものといいます。
たとえば、メルセデス・ベンツC200の2.0リッターターボで300Nm、基本を同じくする日産 スカイライン200GT-tの2.0リッターターボは350Nm。BMW3シリーズの2.0リッターターボも270~350Nmの最大トルクとなっているのです(いずれも日本仕様の数値)。
従来からトルクフルなキャラクターのキャデラックATSでしたが、2015モデルでのエンジン進化は、そうした面を強化したといえそうです。