マジェスタ、ロイヤル、アスリート・シリーズに設定されたハイブリッド4WDは、2.5Lハイブリッドシステムに、LSD付トランスファーと新開発となるハイブリッド用トランスミッションを組み合わせています。
トルセンLSDが前後輪の車輪速度に速度差が生じると差動し、トランスミッションからの駆動トルクを前後輪に適切に配分するシステムを採用しています。
通常走行時は、前後輪のトルクをややリヤ重視の「40:60」で配分し、 高い走破性を実現。走行条件に応じて前後輪に50:50から30:70の間で瞬時にトルク配分し、自然かつダイナミックな操縦感覚を得ているとのことです。
また、カウンターギヤ歯車の加工精度を向上させるなど、細部にチューニングを施し、クラウンらしい静粛性を確保しているのも特徴。
気になるカタログ燃費は21km/L。純ガソリン車の10.2km/Lを大きく上回るだけでなく、ハイブリッドのシステムは大きく異なりますが、スカイライン・ハイブリッドの4WDは最高値で17km/Lですので、ライバルと比べても「THS2」の利点を活かし大きなアドバンテージを築いています。
ハイブリッド4WDの価格は、マジェスタFourが648万円、ロイヤル・シリーズが443万3143円〜572万9143円、アスリート・シリーズが443万3143円〜580万6963円です。
高級ハイブリッド車にフルタイム4WDとなれば、雪国を中心に一定のニーズがあるはずです。
(塚田勝弘)