トヨタ初のハイブリッドフルタイム4WDをクラウンに追加

マジェスタ、ロイヤル、アスリート・シリーズに設定されたハイブリッド4WDは、2.5Lハイブリッドシステムに、LSD付トランスファーと新開発となるハイブリッド用トランスミッションを組み合わせています。

TOYOTA_CROWN_Hybrid_03トルセンLSDが前後輪の車輪速度に速度差が生じると差動し、トランスミッションからの駆動トルクを前後輪に適切に配分するシステムを採用しています。

通常走行時は、前後輪のトルクをややリヤ重視の「40:60」で配分し、 高い走破性を実現。走行条件に応じて前後輪に50:50から30:70の間で瞬時にトルク配分し、自然かつダイナミックな操縦感覚を得ているとのことです。

また、カウンターギヤ歯車の加工精度を向上させるなど、細部にチューニングを施し、クラウンらしい静粛性を確保しているのも特徴。

気になるカタログ燃費は21km/L。純ガソリン車の10.2km/Lを大きく上回るだけでなく、ハイブリッドのシステムは大きく異なりますが、スカイライン・ハイブリッドの4WDは最高値で17km/Lですので、ライバルと比べても「THS2」の利点を活かし大きなアドバンテージを築いています。

TOYOTA_CROWN_Hybrid_02ハイブリッド4WDの価格は、マジェスタFourが648万円、ロイヤル・シリーズが443万3143円〜572万9143円、アスリート・シリーズが443万3143円〜580万6963円です。

高級ハイブリッド車にフルタイム4WDとなれば、雪国を中心に一定のニーズがあるはずです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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