トヨタ自動車が6月25日、HVに続く同社の先端技術を結集した究極のエコカーこと、「FCV(燃料電池車)」の市販モデルを公開しました。
水素満充填に要する時間は約3分程度で、EVを大きく上回る700km(JC08モード)の航続距離を実現していると言います。
同社はこの「FCV」を年内に700万円(税別)程度でトヨタ店、トヨペット店で発売する予定で、来年夏を目処に米国や欧州でも売り出す方針。
政府も平行して2020年に年間4万台、2030年に40万台(累計200万台)の普及を目指した工程表を策定しているようで、2025年頃にはHV並みの価格としたい考え。
新聞報道などによると、政府が補助金の支給を検討していることから、実勢価格は600万円前後となり、ほぼかねてからの予想価格に落ち着きそうです。
一方、来年にはホンダがFCVを発売予定で、産経新聞によるとトヨタの航続距離700kmを上回る800km台を狙っている模様。
外観は一目でFCVと判る近未来の自動車をイメージしているそうで、価格についてはトヨタの出方待ちとか。狭山工場で1000台/年の規模で生産する予定のようです。
ところで今回トヨタが公開したFCV市販モデルを見て既にお気付きとは思いますが、東京モーターショー13で公開されたコンセプトモデルと殆ど見分けがつかない状況。
それもその筈、ドアミラーの追加や前後ランプ類が法規制に準拠した物になっている以外、ほぼ原型を留めています。
従来ならコンセプトモデルから市販車へ移行する間にどんどん「普通」になってしまうのが通例ですが、今回はそうでは無いようです。
筆者も正直、最初は従来のコンセプトモデルかと思ったほど。
同社のシンボル的商品となった「プリウス」に続くエポックメーキングな車だけにトヨタの開発陣がオリジナルのデザインを厳格に守って市販車化した事が一目瞭然。
ホンダが開発中のFCV、そして2017年に発売予定とされる日産のFCVについても市販車がどんな意匠で登場するのかが大いに注目されます。
〔関連記事〕
トヨタ市販燃料電池車の外観、販売チャンネルを公表!
https://clicccar.com/2014/06/26/260082/
政府目標「2025年までに燃料電池車を200万円台に」
https://clicccar.com/2014/06/24/259340/
トヨタ 今夏からFCV(燃料電池車)量産体勢へ!
https://clicccar.com/2014/02/01/245490/
東京都がオリンピック会期中に燃料電池車を積極アピールへ!
https://clicccar.com/2014/05/05/254916/
ホンダが来年発売するFCV(燃料電池車)は非常用電源となる!
https://clicccar.com/2014/02/21/247233/
【画像をご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/2014/06/26/260197/