日本では「NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)」がテストコースではありますが、大型トラックの自動運転・隊列走行実験に成功し、報道陣にも公開しています。そのほか、ボルボ(トラック)などはトラックと乗用車の5台隊列で、車間距離4mの先行車追従制御、ドイツのアーヘン大学は大型トラック4台、車間距離10mでの隊列走行をするなど、各国でトラックの隊列走行の実験が進んでいます。
そのメリットは渋滞の解消や低減、空気抵抗低減などによる燃費向上などが考えられますが、システムは車線維持制御、位置認識や隊列の維持、車間距離維持(先行車認識)などいくつもの制御が必要。
「NEDO」では2020〜2025年までに高速道路での部分自動運転、2025年以降は高速道路専用レーンでの走行をロードマップとして掲げています。
上の写真は、アメリカのネバダ州で行われた隊列走行。Peloton社が開発した技術により、「100km/h走行時で、先行するトラックで4.5%、後続のトラックでは10%、平均して7%のガソリンを節約できる」と同社ではアピールしています。
日本でも深夜や早朝などは、トラック王国といえるほど高速道路では大型トラックなどが多いですが、こうした自動運転・隊列走行が「NEDO」の狙いどおり実現すれば、乗用車もよりスムーズに高速道路を走行できそうです。
(塚田勝弘)