富士重2014年3月期決算で「すべて過去最高」を発表! 北米向け新型SUVの開発も!!

富士重工業の吉永泰之代表取締役社長CEOは2014年3月期決算説明で、販売台数、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてが過去最高であったと発表しました。

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連結の販売台数は82万5000台(前年比+13.9%)、売上高は2兆4081億円(+25.9%)、営業利益3265億円(+171.1%)、経常利益2144億円(+212.5%)、当期純利益2066億円(+72.8%)だったそうです。

SUBARU2014_3_4営業利益の昨年に比べ増加した2060億円のうち、為替レートの変動(USドル82円→100円)による分が1700億円ともっとも多かったとのこと。

国内は登録車、軽自動車ともに増え、海外では米国がやはり好調で、マイナスとなったのは欧州と中国だけだったようです。

中国には販売子会社があり、中国では暦年決算であり、4-3月ベースでは台数は増えているという事です。

また、新中期経営ビジョンを「際立とう2020(Prominence 2020)」と策定。

これは、2020年にありたい姿は「大きくはないが強い特徴を持ち質の高い企業」を目指し、そのためには「お客様からの信頼No.1」「高いブランド力」「業界高位の利益率」「販売台数110万台+α」を実現することだそうです。

その新中期経営ビジョンの方向性は「スバルブランドを磨く→6つの取り組み」「強い事業構造を創る→8つの取り組み」だとのこと。

 

SUBARU2014_3_7スバルブランドとは改めて「安心と愉しさ」だと確認。そのブランドを磨く6つの取り組みの中でも「新プラットフォームを次世代車から投入」と発表。これは、「北米で厳しくなる衝突案件に対応する全世界衝突安全形態」をいち早く取り入れ、それは「インプレッサからアウトバックまで車種間の統一化」するプラットフォーム設計構想を統一するそうです。

また、レヴォーグから投入されるアイサイトVer.3は、視野角や視野長、カラーで精度向上、時速50kmから止まれる機能向上。さらに、アイサイトは前方だけでなく全方位から衝突回避へと進化させ、さらにその先には人を中心に据えた自動運転を目指していると言います。

パワートレイン、環境対応については2020年は内燃機関の進化が主流だとにらみ、「直噴ユニットの拡大展開」「気筒停止」「リーン燃焼」などで進化を続けていき、ハイブリッドについてはこれまで通りトヨタとのアライアンスで継続するそうです。

また、スバリストと呼ばれるほどファン層が明確なスバルとしてコミュニケーションプランを計画。すでにスバル・オブ・アメリカで反応を感じているスバルとしても新しいコミュニケーションをスマホなどを中心にはかっていき、SNS(SUBARU NEXT Story)をスタートするそうです。

さらに、カムリ生産受託は中止することと北米で新型SUVを2016年以降に投入すると発表しました。これは、トライベッカの後継車となるものと思われます。

来期も、連結の販売台数は91万6000台(+11.0%)、売上高は2兆7200億円(+13.0%)、営業利益3400億円(+4.1%)、経常利益3300億円(+4.9%)、当期純利益2150億円(+4.1%)と「さらなる過去最高」を計画しています。

特徴あるクルマ作りが強みのスバルブランドを際立たせつつ、さらに台数も伸ばして行くのはある意味矛盾も生じる部分も出てくるかも知れませんが、スバル好き、クルマ好きのためにもスバルのキャラクターを守ってくれる事には間違いなさそうです。

(編集長 小林 和久)

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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