全国500店のファミリーマートにEV、PHV用急速充電器を設置

EVの泣き所といわれる航続可能距離。急速充電器の存在は確かに安心感につながります。しかし、急速充電器ではバッテリー保護のため80%までしか充電できず、さらに急速充電を繰り返すとバッテリーの寿命を縮めます。

BMW_I3_90

smartのEVは急速充電に対応していないのもこうした理由もそのひとつで、BMW i3をリリースしたBMWのディーラーには200Vの普通充電器しかありません(BMW i3は急速充電自体には対応)し、圧倒的な売れ筋はレンジエクステンダー装着車のようです。

しかし、2014年モデルからアウトランダーPHEVが市場からの要望で急速充電を標準化したように、万一に備えて急速充電ができるのは確かに安心です。

最近では急速充電器も徐々に普及してきましたが、ファミリーマートが全国の約500店舗に次世代自動車用急速充電器を設置するという発表を行いました。

0360265_012014年4月時点で34店舗に急速充電器を設置しているというファミリーマートは、「次世代自動車充電インフラ整備促進事業」の補助制度と、トヨタ/日産/ホンダ/三菱の自動車メーカー4社による、「充電器の購入費・設置工事費ならびに維持費に関する支援制度」の機会を最大限活用し、全国の店舗約500店に新たに急速充電器を設置することになったそうです。

現在のファミリーマートに設置されている急速充電器は、「ジャパンチャージネットワーク」への会員登録が必要で、非会員でも充電が可能。

これから新設される約500基を含むすべての急速充電器は、上記の自動車メーカー4社が今後設立する会員制充電サービス運営組織によるサービス内容、料金形態などに移行されるとのこと。

コンビニにふらりと立ち寄って充電とちょっとした買い物ができれば、利便性は高まりますが、EVが普及するほど充電器行列ができそうな心配もまたあります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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