2013年3月、メルセデスAMGが突如発表したショーモデル「G63 AMG 6×6(シックス・バイ・シックス」が市販決定、2014年 8月31日までの期間限定、台数限定5台での日本上陸となりました。
アジア地区では日本だけで正規販売されるという「G63 AMG 6×6」は、名前の通り、G63をベースにホイールベースを伸ばし、6輪の全輪駆動車としたピックアップモデルです。
全長5.87m、全幅2.1m、全高2.3m、車重3.85t(本国仕様のスペック)という大柄なボディですが、AMGの手による5.5リッター・V8直噴ガソリンツインターボ(最高出力:400kW、最大トルク760Nm)とAMGスピードシフト7速ATが、その巨体を走らせます。
駆動系のレイアウトは、ハブリダクション(ポータルアクスル)となっていて、6輪駆動のトルク配分は、前から31:42:27と最適化されています。
ハブリダクションの採用により、3軸を独立してストロークさせることを可能にしているほか、わずか20秒といった時間で砂漠地帯走行用の0.5barから舗装用の1.8barまでタイヤ空気圧を室内から調整可能なシステムのインストールも実現しています。
悪路での走破性を高めるデフロックは、インパネのスイッチを操作するだけで全部で5個のデフを3ステージ制御。それぞれ、アクスル間をデフロックするステージ1、加えてリヤの2軸をロックするステージ2、さらにフロントデフもロックするステージ3となっています。
メーカー希望小売価格は8000万円(税込)と高価ですが、日本仕様専用に、COMANDディスプレイやインストゥルントクラスター内表示の日本語対応といったローカライズはもちろん、日本の道路事情を考慮した360°カメラシステムなど本国仕様には存在しない専用装備も装着したことも考えれば、適正という意味でリーズナブルプライスといえそうです。
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(山本晋也)