スカイラインといえば、開発陣の熱いこだわりが魅力ですが、新型V37スカイラインも例外ではありません。なんと量産ハイブリッドの中で、世界最速の加速性能を達成したのです。新たなインフィニティ・エンブレムがグローバル・プレミアムセダンの「証」とすれば、スカイラインの車名は走りへの「こだわり」を表わしているといえるでしょう。
■特徴:プレミアムとスポーツとエコの融合
新型スカイラインは、プレミアムブランドのインフィニティを掲げ、V6・3.5LベースのHV専用車として登場しました。圧巻は0から60mile/hのタイムで、量産ハイブリッドで世界最速の4.9秒をマーク。一方燃費も優秀で、大型セダンながら18.4km/lを達成しています。また世界初ステアバイワイヤにより、スポーツ性能も向上。更にアテーサE-TSを組み合わせ、日産では初めてハイブリッド4WDを実現しました。
■使い勝手:インテリアの質感は日産の最高傑作 !
運転席に座るとデザイン・質感共に日産の最高傑作と思える程、上質なインパネが迎えてくれます。メーターは速度計と回転計の2眼式で、HVの電力パワー表示は小さく控え目。まるで「クルマは燃費だけじゃない!」と意思表示している様です。室内の広さは充分で、大人4人の快適空間を実現。HVユニットがトランク容積を食っていますが、4つのゴルフバックが積載可能となっています。
■バイヤーズガイド:全方位の先進安全装備が付く「Type P」がオススメ
新型スカイラインの価格帯は、462.5万〜569.6万円。基本は3グレード構成で、それぞれFRと4WDが選べます。最安グレードでもカーナビ付きの充実装備が自慢ですが、オススメは中間グレードの「タイプP」。自動ブレーキ機能や後側方衝突防止、車線逸脱防止等の安全装備に加え、本皮シートまで備えていますからお買い得です。4WDはFRの約27万高とリーズナブルな設定。先代V36スカイラインも、307.6万から併売されています。
新型V37スカイラインは日本国内ではHV専用モデルですが、海外市場ではインフィニティQ50として、従来型V6エンジンの他にベンツ製のダウンサイジングターボや直4ディーゼルターボを搭載するとのこと。またGT-Rのパワートレーンを移植したショーモデル「オールージュ」も大いに気になるところです。ちなみに新型スカイラインにも、直4ダウンサイジングターボの追加が噂されていますから、今後の展開にも大いに期待したいと思います。
【歴代スカイラインの紹介記事】
■ひと目でわかる「プリンス→日産→インフィニティ」とバッジが変化したスカイラインの歴史
https://clicccar.com/2014/02/12/246304/
■新型V37スカイラインに見る「プリンス・スカイラインスポーツ」の面影
https://clicccar.com/2014/02/16/246313/
■スカイライン「Rシリーズ」にはオーナーの数だけコダワリがあった!
https://clicccar.com/2014/02/17/246618/
■新時代の日産FRミドルセダンのあるべき姿、スカイライン「Vシリーズ」
https://clicccar.com/2014/02/20/247028/
■数々の伝説、歴代「スカイラインGT-R」は男の美学!
https://clicccar.com/2014/02/25/247715/
(拓波幸としひろ)