アクセラの魅力といえば、多様なパワートレーンと2種類のボディバリエーションを用意する点でしょう。ガソリンは1.5L、2.0L、ハイブリッドはマツダの「スカイアクティブ」2.0Lエンジンにプリウス譲りの「THS2」を組み合わせています。トップモデルといえるのが今回取り上げる2.2Lのディーゼルです。
さらに、電気式CVTのハイブリッドをのぞき、6MTと6ATを設定するのも豊富なバリエーションに拍車をかけています。
何度も試乗してきたマツダ・アクセラですが、早春の鹿児島をステージに、3つのパワートレーンを改めて試乗する機会がありましたのでご報告します。
今までもいくつかの試乗会と広報車の借り出しで、高速道路を走る機会がありましたが距離は短めで、高速道路、一般道、ワインディングとバラエティに富んだロングコースは1泊2日としてはロングドライブといえるものでした。
再確認できたのは、パワートレーンそれぞれに得意とするステージがあること。高速道路を含むロングドライブでイージードライブを楽しめるのは、やはり2.2Lのディーゼルターボ。
420Nm/2000rpmの最大トルクは、日本の高速道路なら流れを容易にリードできますし、アクセル開度も少なくてすみますからとてもラクチン。これにレーダークルーズコントロールが標準装備されるためイージードライブも享受できます。
レーダークルーズコントロールは、高速道路のコーナーなどで同じ車線ではなく、隣の先行車をキャッチしてしまうことが何度かありましたが、長距離ではこのトルクフルなディーゼルエンジンとレーダークルーズコントロール、車線逸脱警報システム、後続車の存在を知らせるリヤ・ビークルモニタリング・システム、視線移動が少なくてすむアクティブ・ドライビング・ディスプレイの存在が疲労軽減に大きく貢献してくれることを実感しました。
ステージを指宿スカイラインのワインディングに移すと、急コーナーでは重量の重いディーゼルエンジンらしくノーズの重さを感じさせますが、それでも一度決めた舵覚のままほとんど修正をすることなく、多彩なコーナーを楽にクリアできます。
走っている様子はこちらから。
ワインディングではATよりもMTの方が、積極的にギヤを選択しやすく走りやすい面がありますが、ディーゼルのAT車にはパドルシフトが備わりますからワインディングでも高速でも十分に楽しめます。
(Text:塚田勝弘/Still Photo&Movie:前田惠介)