ジュネーブモーターショーで初めてアンベールされたマクラーレンの「McLaren 650S Spider」は、クーペの「McLaren 650S Coupe」と同様に、オンロードやサーキットでの一体感を実現したモデルで、カーボンファイバー・モノセル・シャシーの採用により高いねじり剛性を確保し、クーペモデルに匹敵する軽量化を図っています。
外観で目を惹く2ピース型のリトラクタブル・ハードトップは17秒以下で開閉し、30km/h以下であれば走行中でも開閉できます。
ルーフを下げた状態では、リヤウインドウはウィンドウ・デフレクターとして機能し、車内への風の巻き込みを抑制。
またルーフを上げた状態では、リヤウインドウを下げることで最も美しいエキゾーストノートを聞くことができるため、雨の日でもセミ・オープントップでのドライビングを楽しめるのも魅力です。
なお、リトラクタブル・ハードトップは、ルーフオープン時は車体後部にあるボディと同色のトノカバー(ツイン・バットレスと一体型)の下に収納され、クローズ時はこのスペースをラゲッジとして活用することが可能です。
エンジンは「McLaren 650S Coupe」と同じで、V8ツインターボを搭載し、最高出力は650ps、最大トルクは678Nmと圧倒的なスペックを誇ります。
0-100km/hの加速は「McLaren 650S Coupe」と同値の3.0秒、0-200km/h加速は8.6秒で、クーペ仕様と比較してもその差はわずか0.2秒に留まっており、最高時速は329km/hを記録。
燃費もクーペと同じで、欧州の複合サイクルで24.2mpg(11.7L/100km)、CO2排出量は275g/kmとなっています。
オープンモデルでもクーペと遜色のないパフォーマンスを実現しているのは、先述したカーボンファイバー・モノセル・シャシーの恩恵で、特別な補強をすることなくクーペと同様のハンドリングと乗り心地を得ているとのこと。
(塚田勝弘)