2015年4月「軽自動車税」増税が政府閣議で正式決定!

政府は昨年総務省が12月24日の閣議で提示した2014年度税制改正大綱に基づき、来年4月以降購入する新車に対する軽自動車税の増税などを盛り込んだ「地方税法改正案」を2月7日の閣議で正式決定しました。

00

これに伴い、自家用軽自動車に課せられる軽自動車税は現在の7,200円/年から1.5倍の1万800円に、自家用貨物車は4,000円/年から5,000円となります。 

また原付きバイク(50cc以下)についても1,000円/年から2,000円に、小型二輪車(250cc超)の場合は4,000円/年から6,000円にそれぞれ増税に。 

01(総務省資料に加筆)

結果的に軽自動車や原付バイクに課せられる軽自動車税は排気量区分を問わず全て増税となります。 

また購入時の新規検査から 13年経過した車両に課す軽自動車税の税率についても2016年度以降、エコカーへの買い替えを促すため、以下のとおり変更に。 

<2014年度 税制改正大綱より抜粋>
最初の新規検査から 13年を経過した四輪以上及び三輪の軽自動車に
係る税率を次のとおりとし、平成 28年度分以後の軽自動車税について
適用する。
①四輪以上 
 乗用・自家用       12,900 円
 乗用・営業用       8,200 円
 貨物用・自家用        6,000 円 
 貨物用・営業用      4,500 円
②三輪             4,600 円

政府は今回の増税により、米国が「非関税障壁」として改善を求めている「軽自動車」と「登録車」の税額の開きを是正すると共に、2015年10月に廃止する「自動車取得税」(1,900億円相当)の代替財源の一部としてこれを充当する考え。 

消費税と併せて増税後の軽自動車販売への影響が注目されます。 

〔関連記事〕
消費増税後に新車の「大幅値引き」は期待出来る?
https://clicccar.com/2014/02/13/246558/ 

「自動車取得税」廃止でも消費増税は相殺されない!?
https://clicccar.com/2014/02/02/245662/ 

増税前の駆け込み需要、軽自動車の新車販売で急増!
https://clicccar.com/2014/02/02/245606/ 

これも弱者イジメ!? 2015年10月の「自動車取得税」廃止。二輪車も増税に !
https://clicccar.com/2013/12/13/240033/

自動車取得税の代替財源で「軽」と「旧型車」が増税に!?
https://clicccar.com/2013/12/11/239815/ 

 (Avanti Yasunori) 

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
続きを見る
閉じる