2013年もあとわずか!今年のクルマ業界のニュースで、印象深い出来事を「3大ニュース」として振り返ってみたいと思います。
今年は2年に1度のクルマの祭典、「第43回 東京モーターショー」が開催されたほか、消費税の増税などクルマにまつわる話題は様々。今回は特に注目のニュースをピックアップしました。
■第3位 トヨタ、日産、ホンダが自動走行車を開発し、一般道で実証実験
トヨタ、日産、ホンダの3社が開発した自動走行車の実証実験が11月に一般道で行われました。すでに操舵以外の追従走行が可能なクルーズコントロールや低速域で障害物との衝突を回避、軽減するプリクラッシュブレーキシステムは実用化され、徐々に広まりつつありますが、ついにステアリング操作を含めた自動運転をおこなうクルマが一般道を走行しました。しかし、完全自動走行車を目指すのか、ドライバーの運転支援にとどめるのか、課題は残されてますが、実現に向けて大きく前進した出来事といえるでしょう。
■第2位 日本カー・オブ・ザ・イヤーに初の輸入車が受賞。
2013-14日本カー・オブ・ザ・イヤーに初の輸入車であるフォルクスワーゲン ゴルフが受賞しました。日本カー・オブ・ザ・イヤーは、自動車ジャーナリストを中心とした選考委員が、「日本国内で発表される乗用車の中から、年間を通じて最も優秀なクルマを選定」するもの。第22回までは、インポートカー・オブ・ザ・イヤーという賞が別に設けられていましたが、第23回からは輸入車も日本カー・オブ・ザ・イヤーに統一されました。その後10年を経た今年、初めて輸入車が大賞を獲得しました。これまで国産車が受賞することが当たり前と思われてきた日本カー・オブ・ザ・イヤー。これからは、このゴルフを皮切りに本当に国内外を問わず受賞することが考えられ、来年以降は輸入車を超える国産車の登場に期待が膨らむ結果ともいえるのではないでしょうか?
■第1位 2014年度税制改正で、軽自動車税が増税
2014年度の税制改正大綱の一つである軽自動車税が、2015年4月以降に購入する新車に限り、1万800円に引き上げられることになりました。これまで自家用軽自動車の自動車税は7200円だったものが、再来年には1.5倍の税額となります。これは、消費税率が10%へと増加し、自動車取得税が廃止された際には、その代替財源として軽自動車税を増税して減収を補うものです。再来年に決まった軽自動車の増税により、新車の軽自動車の駆け込み需要や、特別仕様車などの発売ラッシュとなりそうですね。
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(井元 貴幸)