個人的な話で恐縮ですが、今年乗ったクルマの中で技術的に最も驚かされたのは、三菱のアウトランダーPHEVでした。雪が残る三浦半島での体験は強烈な印象を受けました。
街中で普通に走る分にはほぼEV走行が可能なうえ、6段階もの回生レベルの選択ができて強烈な減速感も手に入る。さらに、PHEV化により重心が下がり走りが安定、高級車のような乗り心地と静粛性の高さには心底驚かされました。
しかもご存じのとおり、生産中止、そして再開と同車にかける意気込みも感じられましたし、複数のカーオブザイヤーで技術系の賞を獲得したのも当然といえます。
さて、そんな三菱自動車ですが、その業績に復調の兆しが見えてきました。12月20日に2014年3月期の連結経常利益を従来予想の1000億円から1200億円に20%上方修正し、従来予想の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしています。
アウトランダーPHEVの出荷が順調に進んでいることに加えて、コスト低減などが実りつつあり、円安効果という追い風も上方修正に貢献。
また、経常利益の好転に加えて、特別損益、法人税などを見直した結果、当期利益は前回予想に比べ+300 億円増益となる見込みとのことです。
(塚田勝弘)