東京ビッグサイトで2回目の開催となる第43回東京モーターショー2013。
ショーを統括する日本自動車工業会の豊田会長は「一昨年の総入場者数84万人を一人でも多く上回りたい」と意気込みを見せています。
今回は「世界にまだない未来を競え」をテーマに世界12カ国から合計177社180ブランドが参加予定で、国内自動車メーカー14 社、海外メーカー18 社が一堂に出展。
ワールドプレミアが76台(前回+23台)、ジャパンプレミアが81台となっており、世界初公開となる乗用車が増えているのが特徴。
一般公開前夜の11月22日(金)17:30~20:00の間、1万人限定の「プレビュー・ナイト」を設定するなどの新しい試みも。 限られた時間内でポイントを押さえて効率的にショーを見て回る為には事前情報が不可欠。
と言う訳で、「軽自動車特集」、「HV・EV特集」に続き、今回は各社から出展されるワールドプレミア(世界初公開)、ジャパンプレミア(日本初公開)となる出展車を中心にご紹介して行きましょう。
■レクサス (東2ホール)
【Lexus RC】 ワールドプレミア <発売予想 2014年 9月>
強い抑揚を持たせた前後フェンダーが特徴的なFRスポーツクーペ。2.5LのHVに加えて3.5L V6のガソリンモデルも。全長4,695mm 全幅1,840mm 全高1,395mmで4人乗り。現行ISよりも30mm長く、30mm広く、35mm低い。将来的には5.0Lエンジン搭載の「RC F」が追加される模様。
【Lexus NX】 ジャパンプレミア <発売予想 2014年>
フランクフルトショー出展モデルが2.5LのHVだったのに対して2.0L直4ターボ仕様で登場。市販時にはそれぞれ「NX300h」、「NX200t」となる予想。 いかつい外観はモックアップの可能性が高く、市販車ではスタイリッシュなSUVに変貌する筈。
■トヨタ (東3ホール)
【ノア/ヴォクシー】 ワールドプレミア <発売予想 2014年 1月>
約7年ぶりとなるフルモデルチェンジ。2.0Lのガソリンモデルと1.8L HVをラインナップ。全長4,695mm 全幅1,695mm 全高1,825mmで7人乗り。HVは23.8km/Lの燃費を実現。
【JPN TAXI Concept】 ワールドプレミア <発売予想 2017年>
日本の「お・も・て・な・し」の心をロンドンタクシー風の外観で具現化したコンセプトモデル。全長4,350mm 全幅1,695mm 全高1,700mmで5人乗り。経済性重視のタクシーに最適なLPGエンジンにモーターを追加したHV仕様。広大な乗客スペースが特徴で、国内タクシーの約7割を占める「コンフォート」の後継となりそうな一台。
【ハリアー】 11月13日発表 <2014年 12月2日発売>
今回のショーで実車が初出展に。2.0Lガソリンエンジン搭載のFF/フルタイム4WDと2.5LのHVをラインナップ。全長4,720mm、全幅1,835mm、全高1,690mmで5人乗り。2.5L HVはフロントモーターとリヤモーターによるフルタイム4WD仕様で21.8~21.4km/Lの低燃費を実現。車両価格は361~447万円となっており、ガソリンモデルは272万円から。
【FCVコンセプト】 ワールドプレミア <発売予想 2015年>
従来のFCV-Rを2015年の発売に向けて進化させたコンセプトカー。外観はともかく、中身はほぼ市販仕様となっている模様。航続距離は一回の水素充填で600km以上に達しており、ガソリン車と遜色無レベル。水素充填時間も約3分と早い。
【FT-86 オープンコンセプト】 ジャパンプレミア <発売予想 未定>
3月のジュネーブショーに出展された4人乗りコンバーチブルを右ハンドル仕様に仕立て直して登場。ボディカラーもパールホワイトから鮮やかな赤にリファイン。
【アクア Gスポーツ】 ジャパンプレミア <発売予想 2014年 11月25日>
マイナーチェンジ(小改良)で燃費が37km/Lとなり、フィットに奪われた燃費マシン頂点の座を早くも奪還予定のアクア。1月のオートサロンで話題になったアクアG’sの市販モデルも登場。専用のスポーツサスペンションを装備、ボディもスポット溶接の打点数増しを図るなど、G’sならではのチューンも。内外装もドレスアップ。
■ホンダ (西2ホール)
【S660コンセプト】 ワールドプレミア <発売予想 2014年 9月>
「枠にはまるな」をコンセプトに常識や前例に捉われない自由な発想で開発された軽のオープンスポーツ。先回のショーで話題になった「EVスター」を一歩市販仕様に近付けて登場。全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,150mmで2人乗り。660cc 64psの直3ターボエンジン搭載したMR(ミッドエンジン・リアドライブ)モデル。
【VEZEL(ヴェゼル)】 ワールドプレミア <発売予想 2013年 12月>
デトロイトショーに出展された「URBAN SUV CONCEPT」の市販モデル。ベース車が新型フィットとは思えないスタイリッシュなSUVで、1.5L NAと1.5L HVをラインナップ。全長4,300mm、全幅1,780mm、全高1,630mm。フィットシャトルの後継モデルとなるようで、200万円台で発売される見通し。
【N-WGN】 ワールドプレミア <2013年 11月22日発売>
Nシリーズの本命モデルとして登場。ベーシックモデルとカスタムの二本立てで、何れもNAとターボエンジンをラインナップ。今年12月に発売予定の「N BOX」マイチェンモデルも併せて出展される模様。
【NSXコンセプト】 ジャパンプレミア <発売予想 2015年 1月>
2012年1月にデトロイトショーでデビュー以来、約2年間世界各地を回ってようやく日本へ里帰り。全長4,330mm、全幅1,895mm、全高1,160mmで5人乗り。V6 3.5Lツインターボエンジンをミッドレイアウト、フロントモーターで前輪を駆動するAWD仕様のHV MRスーパースポーツ。開発は米国ホンダ。
■日産 (東6ホール)
【ブレイドグライダー】 ワールドプレミア <発売予想 2015年>
三角翼航空機のような特異なデザインで目を引く新種のEVスーパースポーツ。インホイールモーターを採用、前後重量配分を3:7としてコーナリングフォースの大半をリヤタイヤで発生。前輪のトレッドを極端に狭めることで空気抵抗低減、アンダーステアを大幅に軽減すると共に車体全体で強力なダウンフォースを生み出す。
【DAYZ ROOX】 ワールドプレミア <発売予想 2014年初頭>
三菱自動車との合弁会社NMKVによるDAYZシリーズ第2弾のスーパーハイトワゴン。エンジンの負荷を低減する新バッテリーアシストシステムを採用している模様。
【エクストレイル】 ジャパンプレミア <2013年12月発売>
3代目では従来の直線基調のボディデザインから一転して丸みを帯びたデザインに変貌。プラットフォームは日産とルノーが共同開発した「CMF(コモン・モジュール・ファミリー)」を採用。発売時は当面2.0Lのガソリンモデルで1年後にHVが登場する予定。全長4,640mm 全幅1,820mm 全高1,715mmで、5/7人乗り。このモデルの登場でデュアリスは同車に統合される模様。
【その他】
12月発売予定のセレナのマイチェンモデルやEVリーフのスポーティ版「リーフ エアロスタイル」、来年1月発売予定のエルグランドのビッグマイチェンモデル、2月末に発売予定の新型スカイライン、2014年中の国内投入を予定しているEV第2弾「e-NV200」などを出展予定。
■スバル (東2ホール)
【LEVORG(レヴォーグ)】 ワールドプレミア <発売予想 2014年>
インプレッサベースの国内市場向けスポーツワゴンで、6代目となる次期レガシィツーリングワゴンとの予想。大きくなり過ぎた現行ボディサイズを縮小、2.0Lとそのダウンサイジング版となる1.6L水平対向直噴ターボエンジンを搭載。プラットフォームに改良版のSIシャシーを採用。次期WRXと共用しているとの情報も。
【クロスオーバー7コンセプト】 ワールドプレミア <発売予想 2014年 4月>
7人乗りのエクシーガをベースに車高を45mmアップして悪路走破性を高めたAWD。2.5L水平対向エンジン搭載。全長4,780mm 全幅1,800mm 全高1,705mm。
【VIZIV CONCEPT」】 ジャパンプレミア <発売予想 2016年>
今年3月のジュネーブショーや9月のフランクフルトショーに出展して話題になったAWDのPHV。全長4,320mm 全幅1,900mm 全高1,510mm。今回は2.0Lのディーゼルターボエンジンに代わって新開発1.6Lの水平対向ターボエンジンを搭載。フロントに駆動・発電兼用のモーター、リヤに駆動専用の左右独立2モーターを搭載。 リチウムイオンバッテリーを採用。
■スズキ (東6ホール)
【 iV-4 】 ジャパンプレミア <発売予想 2015年>
9月のフランクフルトショーに出展された「 iV‐4」が日本へ里帰り。スズキが新たに提案するSUVで、4代目となる次期エスクードとの予想。パワートレインは未公表で、サイズは全長4,215mm 全幅1,850mm 全高1,665mm。高い地上高と次世代4WD「ALL GRIP」の採用で悪路走破性も高そう。
■MAZDA (東5ホール)
【アクセラ SKYACTIV-CNGコンセプト】 ワールドプレミア <発売予想 2014年>
2.0LSKYACTIV-GエンジンにCNGユニットを追加したデュアルフューエル方式を採用しており、ガソリンとCNG燃料をスイッチ一つで切り替えが可能。安価な燃料が使えるだけで無く、航続距離が+300km以上増やせるメリットも。CO2排出量を2割程度低減可能。
■その他
ダイハツ、三菱からも気になる軽自動車がワールドプレミアされます。こちらは「軽自動車特集」、「HV・EV特集」でご覧頂けます。
以上のように盛沢山の出展車が初公開される今回の第43回東京モーターショー2013、是非お見逃しの無いように !
<東京モーターショー2013 Webサイト>
http://www.tokyo-motorshow.com/
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【画像ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=236604