星崎 俊浩 
スポーティなミニバンとしての素質はそのままに、高く広く進化したおもてなし空間を両立した新型オデッセイ。まさしく「走り良し・室内空間良し・スライドドア良し」のミニバンとして、歴代オデッセイオーナーの「あったらいいな」を見事叶えました。そして競争の激しい上級ミニバン市場で、新型オデッセイはポテンシャルの高い標準仕様とスポーティなアブソリュートの２枚看板で登場したのです！
■特徴：個性明快、標準仕様&アブソリュート
新型オデッセイで変わった点は、全高を上げてスライドドアを採用したことで、居住性やユーティリティが大幅に向上しました。変わらない点は、低床低重心による走りの素性と2.4Lエンジン&CVTの搭載、そして標準仕様とアブソリュートの2仕様が用意されていることです。特にアブソリュートでは、エンジンの直噴化や専用ショックアブソーバーを採用して走りの性能を一層高めると共に、専用グリルやエアロパーツを装着。スポーティな走りとエキサイティングなスタイルで、個性明快な仕上がりとなっています。
■使い勝手：超低床がもたらす絶大なメリット
運転シートに座ると、着座姿勢が少し上がったことに気づきます。またインパネではコマンダーが廃止され、ナビもエアコンもスマートフォンのようなタッチ式を採用。落ち着きのある上質な雰囲気で、ドライバーを迎えてくれます。2列目のスライドドアを開けると、床の低さと乗り込みやすさにビックリ！ さらに高い室内による広々空間と7人乗りの2列目オットマンシートがもたらす快適な座り心地にもビックリ！ また3列目シートはオデッセイ伝統の後方回転収納方式ですが、収納するとフロアが全面フラットになって更にビックリ！ 超低床がもたらすメリットは、絶大ですゾ。
■バイヤーズガイド
新型オデッセイの価格帯は249～373万円。オデッセイなら、標準仕様を選んでも背高ミニバンとは思えない気持ちの良い走りが楽しめます。そこでファミリーユースなら、標準仕様で充実装備の「G」グレードがコスパも良くてオススメ。更なる走りや迫力を求めるならアブソリュートで、グレードも「G」に相当する「アブソリュート」がお買い得です。また7人乗りと8人乗りでは、豪華なオットマンシートの7人乗りの方がお高い設定。なお4WDも選べますが、こちらは8人乗りだけとなっています。
新型オデッセイでは、廉価仕様を除きアイドリングストップ機能と蓄冷式エアコンを採用。その結果燃費も改善し、スポーティなアブソリュートで14km/Lをマークしています。上級ミニバンながら新型オデッセイは、リーズナブルな価格と理想的なパッケージング、そしてホンダらしい走りを備えていますから、ヒットの予感がしています。
（拓波幸としひろ）
