自動運転に関する技術は、道路インフラや法整備、社会的なコンセンサスよりもより現実的な領域に達していると思います。最近急に「自動運転」がキーワードになった感がありますが、各自動車メーカーは、自動運転につながるセンサーやカメラを使ったクルーズコントロールや自動ブレーキや車線維持、自動駐車などの先行技術を軽く10年以上前から進めているからです。
しかし、アダプティブクルーズコントロールや自動ブレーキ付きのクルマに乗っている方なら体感しているはずですが、加速や減速の微妙なフィーリングはまだまだぎこちなく、操作に「オンとオフしかない」とまではいいませんが、オンとオフの中間の制御はドライバーの微妙な制御には及ばない気がします。
もっとも、センサーやカメラの精度が向上し、ドライブバイワイヤが当たり前になった現在、電子制御スロットルの制御もよりきめ細やかになれば、足で踏み加減を調整する必要がなくなるかもしれませんが。
2007年から自動運転の分野に足を踏み入れたGoogleは、人工知能を活用し、レーザーによる速度制御や操舵制御、カメラによる信号や歩行者検知を実現していますが、「MIT Technology Review」紙によると、Googleの無人車の自動運転の方がスムーズな運転をしているというデータを収集したとのこと。
にわかには信じられませんし、いちドライバーとしても信じたくありませんが、いつか同乗する家族から「オートパイロットの方がクルマ酔いしないわ」なんていわれる時代が来るかも知れません。
■自動運転で高齢化社会でも死亡事故ゼロを達成!?
https://clicccar.com/2013/10/30/234387/
(塚田勝弘)