ダイムラーがテスラと「BクラスEV」に続く共同開発を模索!

ロイターが伝えるところによると、独ダイムラーのボド・ユッバーCFO(最高財務責任者)が高級EV「モデルS」でお馴染みの「テスラモーターズ」との提携拡大を予定している模様。

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トヨタ自動車は2010年にテスラと提携して同社製のバッテリーシステムを搭載したRAV4 EVを開発、現在も同社に生産委託していますが、ダイムラーはトヨタが提携する1年前の2009年にテスラと小型EVの開発で提携。

5,000万ドルでテスラモーターズの株式を取得。 両社は共同で「スマート・フォーツー」をベースに最大出力75psを発生するモーターと蓄電容量17.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した「スマート・フォーツーEV」を開発しました。

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この小型EVの1充電当たりの航続距離は最大145kmで、0‐60km/hを4.8秒でこなし、最高速度125km/hに達する性能を発揮します。 

テスラは他にもメルセデス・ベンツ「BクラスEV」用の電気モーターとバッテリーシステムの供給を担当しています。

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「Bクラス EV」は衝突時にも安全な床下空間にテスラのリチウムイオンバッテリーを配置。同車に搭載されたモーターは最高出力177ps、最大トルク34.7kgmを発生。 

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アクセルを踏んだ瞬間からビッグトルクを活かして0-100km/hを7.9秒でこなし、「Bクラス EV」をリミッターが作動する160km/hまで引っ張ります。 

1充電当たりの航続距離は200kmで、100km走行分の充電に必要な時間は400V電源なら約1.5時間、一般的な240V電源の場合は2時間以内で完了すると言います。

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テスラモーターズの協力を得て開発されたメルセデス・ベンツ「BクラスEV」は2014年にまず米国で発売され、順次欧州でも発売される模様。 

ダイムラーのボド・ユッバーCFOはテスラと更なる提携拡大を模索しているそうで、両社のEV開発に関する今後の動きが注目されます。 

■トヨタ RAV4 EV
  http://www.toyota.com/rav4ev/#!/Welcome 

■Smart fortwo EV
  http://www.smart-electric-drive.com/en-UK/ 

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 (Avanti Yasunori)  

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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