いよいよ11月末から、東京モーターショーが東京ビックサイトで始まります。今年の輸入車勢は、これまでのダウンサイジング戦略に加え、ハイブリッドの高機能化や大排気量化といった多彩なパワーユニットを展開してきました。特にハイブリッドの進化は目覚ましく、ハイブリッド王国の日本としても非常に気になるところです。そこでショー開催に先だち、「東京モーターショーのすべて 輸入車編」から気になる輸入車を紹介したいと思います。
■ハイブリッドによってニュル7分切りとエコ性能を達成したポルシェ918スパイダー
ポルシェ918スパイダーのデザインは、精悍さと風格を兼ね備えつつ、どこか優しさや懐かしさを感じます。写真で見るだけでも魅力的でカッコイイですよね。その上パワーユニットには、なんと先進のハイブリッドシステムを採用。V8・4.6LのDOHCエンジンにパラレル式にモーターが仕込まれてミッドシップされると共に、前輪駆動用のモーターが独立して配備されています。エンジンと2つのモーターによる最高出力は887psに達し、ニュルのラップでは7分を切るのですから凄まじい。しかも欧州燃費基準で3L/100km、つまり3リッターカーの仲間入りまで果たした、新時代のハイブリッド・スーパーカーなのです。
■ド迫力パワーと軽量ボディで武装したフェラーリ458スペチアーレ
フェラーリV8エンジン史上最強の4.5L・605psを誇るのが、フェラーリ458スペチアーレです。ドイツ勢がダウンサイジングやハイブリッド技術で勢いを増す中で、フェラーリはイタリアン・スーパーカーが誇る伝統的な大排気量&ハイチューンによるパワーアップを誇示してきました。そういえば少し前に、カゴメがフェラーリ458スパイダーのプレゼント懸賞キャンペーンを実施していましたよね。自分も応募したのですが、真っ赤なフェラーリを射止めたのはどなただったのかしら?
■EVなのにHVも選べるBMWi3の見識
日本がEVの分野で世界の最先端を突き進む中、BMWがコンパクトEVのi3を送り出してきました。もともとEVはバッテリーがかさむため重くなりがちですが、BMWはボディにカーボンをふんだんに使って軽量化を達成しました。更に特筆すべきは、オプションで発電用の小型エンジンを搭載できることでしょう。EV仕様のみならず、エンジンで発電しながらモーターで走るHV仕様も選べますから、遠出ドライブでも安心です。国産のEV車も、ゼロエミッションのバッテリー走行にこだわるだけでなく、是非とも発電用エンジンのオプション化を検討して欲しいところです。
他にも、デビュー間もない新型ベンツSクラスが、ハイブリッド仕様や大排気量のAMGモデルでプレミアムカーの真髄を訴求するでしょうし、ダウンサイジングの雄VWも新たなゴルフファミリーを出展する予定です。他にも、フランスのプジョーやシトロエン、イタリアのフィアットなど異文化で育まれた輸入車が盛りたくさん。特に最近の輸入車は個性派揃いですから、是非東京モーターショーに足を運んでみてください。
■いよいよ11月開催、第43回東京モーターショー2013に行こう!
https://clicccar.com/2013/10/23/233815/
(拓波幸としひろ)