アウディとトヨタがハイブリッドでル・マン24時間レースに参戦していますが、日産とニスモが公開した「Nissan ZEOD RC (Zero Emission On Demand Racing Car)」は、日産リーフをベースとした「Nissan LEAF NISMO RC」の開発を通じて蓄積した技術を活用して製作されたEVのレーシングカー。
注目はル・マン24時間レースの主催者から革新的な技術を有するマシンのための特別エントリー枠「ガレージ56」が与えられた点で、同レースの8.5マイルのサーキットを1周、電力だけで走行する初のマシンになります。
1周だけかぁ、と思うかもしれませんが、最高速は300km/hに達するといいますからガチで参加するLE GTE車両マシンよりも速いというのは、驚かされます。
ドライバーは、電力駆動と小型軽量ターボエンジンによる駆動を切り換えることが可能で、ブレーキ回生によりバッテリーに充電。テストドライバーはミハエル・クルムとルーカス・オルドネスで、クルムは日産リーフを所有していて、公道を走るEVに期待を抱いているとのこと。
10月18日〜20日まで富士スピードウェイで開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)でこの「Nissan ZEOD RC」を間近で見ることができますから、興味のある方は富士スピードウェイに駆けつけてみてはいかがでしょうか。
(塚田勝弘)