今年のモータースポーツジャパン(MSJ)での大きな話題が、日野自動車とチーム菅原が2014年のダカールラリーに参戦するレーシングトラック「日野レンジャー」の発表とデモランです。 今回はMSJのイベント会場で開催されました。
日野自動車は1991年からダカールラリーに挑戦を開始。翌’92年より菅原義正選手とジョイント、ワークス/プライベーターの参戦体制変更を 繰り返した後、98年よりチーム菅原からにオペレーションを任せ、91年から今年までの連続完走と2010年からの4年連続で排気量10L未満クラスでの優勝を続けています。 そして2014年も完走とクラス優勝を目指し、新車を2台投入します。
菅原照仁・杉浦博之組が乗る2号車は、従来型の出力と信頼性を向上させた8LディーゼルエンジンのA08-TI(TI:ターボインタークーラー)を搭載しクラス優勝を目指します。 菅原義正・羽村勝美組が乗る1号車は、新開発の9LディーゼルエンジンのA09-TIを搭載、実戦中で将来のハイスピード化を睨んだテストを兼ねて参戦します。
ホイールが赤い方が1号車、シルバーが2号車です。
今回、1号車はイベント2日目に「やっと自走できる」状態でギリギリ搬入されましたが、2号車は走行エリアでデモランを行いました。 MSJは国内ではガードレールのギリギリ脇で撮影できる数少ないイベントですが、見上げるほどの大迫力! 日野レンジャーの走行時には流石に腰が引けます。
菅原照仁選手にお話を伺うと「トラックは限界を超えた瞬間から急激に姿勢を崩しますが、MSJ会場での走行では全く心配ない速度です」との事。
「もっとガードレールに寄った方が良いですか?」と聞かれました。
が、今のままでも画面に収まりきれないので丁重にお断りしました。
そんなド迫力のデモランはこちら。
因みに鯉のぼりは、菅原義正選手が4輪に転向し参戦したパリダカ(’86)よりトレードマークとして付けている物で、おそらく世界最速の鯉のぼりです。
展示スペースではコックピット体験を行ってました。大人気アトラクション状態でしたが、乗り込むと視線は完全にビルの2階。物凄く見晴らしが良いです。
MSJが終わると、間もなく南米に向け出発する2台の日野レンジャー。2014年のダカールラリーは1月5日アルゼンチンのロサリオを 出発し、14日間で1万キロを走破します。2台の帆のレンジャーの完走とクラス5連覇に期待しましょう。
(川崎BASE)