11月13日〜14日に豊田で行われる「セントラルラリー2021」。どんなクルマが出場するの?

■全日本ラリー参戦車や国際ラリーの競技専用車が走るセントラルラリー2021

●11月13日(土)〜14日(日)は豊田スタジアムに集合!

11月13日(土)〜14日(日)に愛知県の豊田スタジアムを拠点として開催されるセントラルラリー2021。

選手権のかからないノンタイトル戦として開催されるこのラリーですが、出場するクルマはかなりバラエティーに富んでいます。そんな出場マシンを紹介していきましょう(写真は同型車のもので出場車両の写真ではない場合があります)。

●国産勢はGRヤリス、スバルWRC STI、ヴィッツ、86、スイフトスポーツ、コペン、C-HR…

GRヤリス
GRヤリス

全日本ラリーやTGRラリーチャレンジなどに出場しているGRヤリスは、WRC等のラリーのホモロゲーション取得のために2万5000台を生産しなくてはならないモデル。まさにラリーのために生まれたクルマと言えますので当然ながらセントラルラリーにも出場します。

全日本ラリーに出場している車種と言えば、SUBARU WRX STIなどは有名だと思います。こちらも出場します。そのほか、全日本ラリーに出場している車種ではヴィッツ、86、スイフトスポーツなども出場。

ダイハツのコペンなどもセントラルラリーに出場します。またトヨタのSUVであるC-HRも参戦。全日本ラリーからセントラルラリー2021へ参戦するクルマだけでもかなりの種類があります。

●外車勢の注目はSKODA Fabia R5

そのほか、セントラルラリーならではのラリー専用車としてはSKODA Fabia R5があります。

SKODA Fabia R5
SKODA Fabia R5

2021シーズンから全日本ラリーにも出場できるようにはなっていますが、まだまだ見慣れない存在であることは間違いありません。SKODAはチェコのメーカーで、チェコの他にロシアやウクライナと言った東ヨーロッパをマーケットにしています。そこでもラリー専用車が作られるほど、ヨーロッパではラリーが浸透しているといえるでしょう。

●コバライネン選手のGT86 CS-R3も!

GT86 CS-R3
GT86 CS-R3

GT86 CS-R3も全日本ラリーに参戦しているラリー専用車で、2021年はSUPER GTのDENSO KOBELCO SARD GR Supraに乗るヘイキ・コバライネン選手がこのマシンで全日本ラリー選手権のJN2クラスチャンピオンに輝いた、ということで注目されました。

トヨタ86をベースにドイツのTMGで仕立てられたモデルとなります。

●往年の名車が走るクラシッククラス

セントラルラリーでは最新の競技用マシンの他に、かつて活躍した往年の名車も多数参加します。

ランチア・ラリー037
ランチア・ラリー037

圧巻は、ランチアのグループBラリーマシンのランチア・ラリー037のエントリーでしょう。あの、あまりにも有名なストラトスHFの後継車として、1982年にWRCに投入されたFIATグループ期待のモデルがランチア・ラリー037です。1983年に最終戦を持たずにチャンピオンとなったのは有名な逸話です。

フォード・エスコートMk.1
フォード・エスコートMk.1

そのほか、ヨーロッパのラリーで1970年代初期に活躍したフォードエスコートMk.1やポルシェ911なども参戦します。

国産勢では1970年代の初代セリカTA22やサファリラリーなどで大活躍したA11日産バイオレットなども参戦します。

TA22 セリカ
TA22 セリカ

ここで紹介したクルマがガチで攻めた走りを見せてくれるのは、11月13日(土)岡崎市の乙川河川敷殿橋下流に設定されたスペシャルステージとなります。そのほか、スペシャルステージの移動区間であるリエゾンでも見ることが出来ます。

A11日産バイオレット
A11日産バイオレット

最新のラリーカーや往年の名車が走るセントラルラリー2021は、間違いなくこの秋の注目イベントと言えるでしょう。

松永和浩

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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